LO-01 使い倒しシリーズ 第6回  

  ターゲット ショウサイフグ 船宿 金沢八景:野毛屋
  釣行日 2005/07/03 釣り場 大貫沖

この日は良型揃い。最大で36cmありました。食べるには十分な量です。

LO-01を手にしてから、一度はやってみたかったのがショウサイフグのカットウ釣り。

 東京湾のカットウ釣りの竿はほとんど市販されていません。カットウをほんの僅かにしゃくり、誘いと合わせを兼ねる釣りは、スミイカ釣りに似ています。

 この竿に求められる要件は2つ。まず大切なのは、操作性の良さ。カットウをハリス分、約10cmをしゃくり上げるのが理想。大きくしゃくるとせっかく寄ってきたフグが餌を見失ってしまいます。2つめは強度、フグの引きは強烈で、まずはこの引きをいなしてやる必要があります。そして、40cmのでぶフグの重量はキロ近く。こいつをごぼう抜きするには、弱いキス竿ではぽっきりと折れてしまいます。

カットウは8号。リールはokumaのVS20を組み合わせ。
  これらの要件を満たすために、常連さんは自作竿が多いです。調子は9:1に近い先調子、穂先は180度曲げても折れないようなグラスソリッドの柔らかいものを使っています。対して、LO-01は正統派の先調子、穂先は張りがあるので、跳ねないようなしゃくり方に注意する必要がありますが、ロッドバランスとパワーは文句なしなので、掛けてからのやりとりは安心。

2通りの餌付けパターン。上はノーマルの1尾掛け。下は剥き身にして刺す方法。初夏は剥き身パターンの方を健太郎船長は勧めていました。

 カットウは8号。スミイカ釣りの要領で、竿先で弾くように細かなシャクリでフグを誘います。

 開始早々、ぽつぽつとフグが上がるけど、私は出遅れ。さすがに普段使っているフグ竿と調子が違うので、なかなかシャクリのリズムが合いません。

 やっと調子がでてきたのが10時過ぎ。25cmの中型をまず掛けて、次にきたのはでっぷりでぶでぶの36cm。こいつが引く引く、竿が綺麗に曲がって穂先が海面に持ってかれます。それでも余裕があるので、竿でためて浮かせて、えいやっと抜き上げました。でかっ…(^^)。

 しゃくりのリズムが合ったようで、この後に30cm級2つを含めて3尾追加。存分にフグの引きを楽しめ、LO-01を使ったしゃくりにも慣れることができました。この日の釣果は41cm!を最大に1-10尾。22人とけっこう多く乗っていましたが、全員が型をみる好調さでした。

迷惑そうなにせマルイカに、やってられんと逃げ出すイイダコ)

 この日が特に凄かったのはフグのサイズ。30cmオーバーはいつも出ることは出るのだけど、数はそう多くないというのが私の経験でした。しかしこの日は半数が30cmオーバーの大型。「白子の時期はこんなもんだよ」と健太郎船長は言うけど、これまで私が乗った中では大型の割合が一番高かった日でした。

 圧巻だったのは常連の中原先生が釣った41cm、こんなサイズのショウサイフグは初めてみましたわ。フグ料理屋の水槽で泳いでいるトラフグよりもぜんぜんでかいです。

 交じりにはイイダコ、ホウボウ、にせマルイカなど多彩でした。

 LO-01ですが、穂先の張りがやや強いので、しゃくりに若干のテクニックが要りますが、慣れればショウサイフグに問題なく使えます。掛けた後は胴のパワーが十分で、安心して釣りができます。この日は、カットウオンリーで攻めたので、1.8mの長さはちょうど良かったですが、胴付併用の時期だと、もうちょっと長さが欲しいです。2.1mくらいがこの釣りにはぴったりの長さかな。

 
この日の最大41cm、でかっ!。隣の席で釣られてしまいました^^;
 さて、初夏のフグ釣りで楽しみなのは、これからです。それは白子(^^)。幸いにも、この日に私が釣ったのは5尾とも♂でした。腹の中には爆発寸前^^;のでっぷり白子がたっぷり。

 中国の美女、西施の名を借りて西施乳と呼ばれるフグの白子は、なまめかしい白さで、味は超美味。クリーミィな舌触りと、白子独特の風味、他の魚のように癖もなく、まさに白子のNo.1です。

   

西施の乳に例えられるフグの白子。

 今年は白子もちの時期が長く、7月いっぱいは大丈夫というのは船長の話。

 なお、釣ったフグは下船時に船長が捌いてくれますので、料理に自信がない人でも安心です。白子を入れるタッパーを忘れずに。

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