LO-01 使い倒しシリーズ 第12回  

  ターゲット タチウオ 船宿 鴨居・きよし丸
  釣行日 2005/08/20 釣り場 大貫沖

 

キス竿LO-01にスピニングVS20の組み合わせ。釣趣は最高です(^^)

 最近流行のライトタチウオ。きよし丸でも昨年からこの釣りを始めました。通常のタチウオ釣りといえば、80〜100号のオモリで水深70-120mを攻めるハードな釣り、しかし夏場には15-20mの浅場で食ってくるので、それを軽いオモリで狙おうという釣りです。

 LO-01を最初に手にした時に思ったことは、これをタチウオ釣りに使ってみたいということでした。その思いを裏切らず、LO-01はまさに期待通りのパフォーマンスを発揮してくれました。

 ライトタチウオ釣りはまだ釣り方もタックルも確立していない釣り。巷では胴調子のライトウィリー用の竿がよく使われていますが、ぺなぺなの竿だと感度と魚が餌を加えてからの操作性ではいまいちだと私は考えています。先調子で鋭敏な竿が良いのですが、そういう竿はえてして強度不足。感度と強度を両立しているLO-01が、この釣りに適していると思った所以です。

キス用の片テンビンに30号オモリ。ハリスは4号1.5mの1本針。餌はサバ短のちょん掛けです。チモトにおまじないで小型タコベイトを装着。これでメーター級の魚と対峙できます。
 釣場は大貫沖の15mライン。人気の釣りだけに船団が凄い。中にはジグ船あり、100号オモリを使う船もありと釣り方も様々。

 反応を見つけるとさっそく投入合図。小田淳船長の指示は底から3〜6m。反応があまり浮いていないとの事。一旦オモリを底までつけてから、ゆっくりと誘い上げてアタリを待つのがタチウオの釣り方。ポイントは常に餌を動かし続けること。タチウオは動いている餌にアタックしてきます。

 一投めからかすかなアタリが到来。食い込ませるために糸を張ったままゆっくり上げてきます。コツン、コツンと続くアタリは見逃して、グッと竿先が押さえられるアタリに竿を立てると、そのまま竿先が水面にグググーッと引っ張られます、乗った〜(^^)。

 タチウオの引きは強烈、竿はいまにも折れんばかりの曲がりを見せて片手では支えるのがやっとの状態。深場の100号オモリ用タックルでもかなりの引きなのに、その引きがキス竿に襲い掛かってきたらどうなるか想像がつくでしょうか?そりゃもう楽しいのなんのって(^^)。

大貫沖に形成された大船団(の一部)。人気の釣りです。

 タチウオはのべつまくなしに引く魚ではありません。急にころっと態度を変えて、上に向かって泳ぎだします。この時がリーリングのタイミング。すかさずリールを巻いて、引っ張ったらまた凌いでの繰り返しです。

 浅いので魚はすぐに水面に顔をみせ、中型のタチウオをしょっぱなからゲット。次の投入で連続ゲットと好調。

 しかし、タチウオは甘くないです。その後はアタリはあるけど食い込まず、餌だけ取られるという状態が続きます。このじれったさがまたタチウオ釣りの面白さでもあるんですけどね。開始後一時間は餌を取られたり、首尾よく掛けたりの繰り返しで、9時過ぎからはアタリが遠くなってきました。

 タチウオのアタリですが、かなり微妙です。深場の釣りでは、コツンとアタリがきますが、実はその前にわずかなアタリがでます。ちょうどキス釣りのモタレと一緒で、魚が餌を最初に加えたアタリです。 モタレは竿先にわずかな重みが伝わるだけです。そして、コツンとくるのはその後。LO-01は、この最初のモタレをしっかりキャッチできました。

 が、悲しいのは、このモタレに対して打つ手がないこと^^:::。キス釣りだと誘いを止めて一呼吸入れるなど手はあるんですが、タチウオではモタレの後にどうすれば良いかわからない^^::。そのまま待つとコツン、コツンと餌を齧って首を振る(?)アタリが伝わってくるのですが、結局ポイントになるのは、タチウオが針まで加えたタイミングをどう判断するかです。タチウオが餌をかじっているのは手にとるようにわかるのだけど、餌を取られることもまた多い。一際大きめのコツンで合わせても掛かるときもあれば掛からないときもある。いやはや、タチウオには熱くされられます^^::。

係留中のきよし丸。鴨居は静かな佇まい、落ち着いた雰囲気の良い港なんだけどなぁ…客足まで静かです^^:::。
  昼近くにはアタリが遠くなり午前中は6本で終わったのですが、午後1時をまわる頃から再びアタリが復活して、午後に5本を追加。11尾で沖上がりになりました。アタリは倍以上あって、ハリスを切られたりもありましたが、こんだけ釣れれば満足満足。

 繰り返しになりますが、この魚の引きは本当に面白い。一見やわなキス竿とメーター級の魚とのひっぱりっこ。タチウオが引っ張っている間は竿は満月になってリールも巻けない、竿の弾力に加えて腕も使って魚の引きを溜めている時間は、青物やマダイのやりとりと同等の楽しさを持っています。

 LO-01ですが、長さ、軽さ、調子、感度、強度、掛けてからのしなり方などなど、あらゆる面でライトタチウオ釣りに適した竿です。欲を言えばバットをあと5cm長くしてもらえれば完璧、ライトタチウオ専用竿と言ってもいいでしょう^^:。そのくらいこの釣りにはぴったりハマっています。

11本のタチウオで埋ったクーラー。80cm前後の中型サイズで、こんだけ釣れば食べるのも大変(^^)。
  私はタチウオ釣りを始めた頃は、銀メッキの鉛を使う、いわゆるジグカッタクリという釣りばかりやっていました。しかしこの釣りは廃れてしまって宿は僅か。現在は餌釣り、ルアー釣りの全盛期で、特に夏はライトタックルの釣りが流行りつつあります。この釣り、まだまだ未知の要素が多くて、特に食い込ませるテクニックはこれから発展する余地が多そうです。

 きよし丸のタチウオ乗合はスミイカ開幕までなので、あと一ヶ月半くらい。深場に徐々に落ちていくタチウオですが、できる限りライトタックルで狙っていく予定です(空いてるからオマツリしない^^;)。丈夫なキス竿を持っている人はこの機会にぜひそれを持って通ってみてください。間違っても和竿は持っていかないでくださいね、折られると高くつくから^^;。

最後に、きよし丸HPから、小田船長のコメントを拝借。

 
月日 釣り物 大きさ 釣り場 深さ
8月20日 タチウオ 小〜中 8〜12本 大貫沖 13〜25m
コメント 今日はタチウオ君ご機嫌斜めでした、朝1流し目はアタリが有りよくエサを取られてましたが、うまくハリ掛かりせずにだんだん食いが悪くなりました、一時ぜんぜんアタリも無いなんて事もありましたが午後の上げ潮なってアタリも多くなってきました、結果8〜12本、竿頭は横浜の片山久嗣様。ちなみに反応は昨日と変らず有ります、今日は船も多くタチウオ君もビックリ?まだ水深も浅く騒音被害に・・・・ご機嫌が治ればポチポチ当たりそうです。
明日は臨時休業になります、月曜日は出船の予定です

 

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