F3.5 652 L/P-A 零弐 使い倒しシリーズ 第1回  

  ターゲット ライト五目 船宿 佐島・海楽園
  釣行日 2005/09/19 釣り場 佐島沖

LO-01に比べると渋味溢れる零弐のデザイン
 Fリチャーズの2005年秋の新作ロッドは、パワータイプのロッドです。もともとキス専用ロッドとして設計されていた、F3.5 602 L4-Aは、グリップがスピニング用に短かったため、両軸リールを使って重いオモリを使う場合にグリップの短さが気になっていました。

 この新作ロッドは、全長は1.97m(6.5ft)とLO-01より伸びたものの、長くなった分はグリップ部で長さ的には前モデルとあまり変わらない感じです。ブランクはパワーがあって、これまたいろいろな釣りに使えそうです。これで使い倒す竿が一品増えました(^^)。

 ここでのF3.5 652L/Pというのはブランクのスペックを表しています。詳しくはFリチャーズさんのHPにありますが、Fは先調子(ファーストテーパー)、3.5は6.5:3.5という曲がりのバランス、65は6'5"feet、2は2ピース、Lは硬さ(ライト)、Pは元竿のパワータイプということです。対して、零弐やLO-01はデザインの呼称になります。
 

メジナ。小気味よく竿を絞ってくれたけど、零弐にとっては余裕のよっちゃんメジナです(^^)。

  LO-01のメインターゲットがシロギスならば、このパワータイプのロッドのメインターゲットは、現在流行中のライトウィリーでしょうか。

 25〜35号オモリを使うライトウィリー五目は、相模湾を発祥として各地に流行中の釣りもの。両軸リールを使ってグリップを脇に挟んで軽くしゃくるには、この竿はちょうど良さそうです。

 しかし、私が触った第一感は、ライトウィリーのみに使うには役不足な竿だということ。この竿の持つパワーをもっと引き出してみようと思っています。

コマセビシを使う釣りなんでロッドキーパーがあった方がやりやすいです。
 とはいえ、まずは本家のライトウィリーに使って調子をみよう、と出かけたのは佐島の海楽園。ライトウィリーのイサキ五目で出船していて、イサキのほかにメジナ、イナダ、イシダイと引きの強い魚が混じるのが特徴です。アタリも多いし、ロッドの調子をみるにはちょうど良いところ。
 
35号のライトビシ。コマセはアミ。
  まず船が向かった先は諸磯沖。潮の流れがけっこう速いところで、イサキとアジのポイントです。第一投から、小型ながらもイサキが顔を見せてきます。それにアジが混じってアタリは活発。

  海楽園で使うオモリは30-35号。この重さのビシだと、零弐パワータイプは楽々としょっています。穂持ちに僅かに乗るくらいなので、しゃくった後のビシの落ち着きも良いです。

良型のカワハギもよく来る外道

  私さ竿にひときわ強い引きがきました。竿先が海面に持っていかれました。ハリスは1.5号、引きを止めてから竿で起こすとすんなりと浮いてきたのは800gのメジナでした。このくらいの魚を掛けるとけっこう面白いやりとりになります。

 ロンググリップなので、魚をかけたとき、竿をしゃくる時の安定感は抜群、なかなか快適な釣りが続きます。

 顔をみせる魚も多彩で、カワハギやヒラソウダもでてきました。これはしっかりキープ。ゴマサバ、マサバも顔を出したけど、これは太ったマサバだけ数本キープ。

幅広の相模湾特産イサキ、定置網まわりバージョンです。
 船長は諸磯から葉山沖までかなり広い範囲を探ります。イサキの他にマダイ場所も流したりで退屈しないまま沖上がりの時間が近づきました。

 そこで私のイトコの竿に強い引き。上がってきたのは34cmの良型イサキ。佐島沖のウルトラスーパーデリシャスワンです^^;。

 この根付きのイサキなんですけどね、昔はかなり釣れました。それも50cm近いジャンボクラス。最近ではなかなか顔を見せてくれなくて、私は10年以上釣っていない魚です^^;。

 他の場所のイサキと違うのは、その脂の乗り。もう霜降りなんでもんじゃない、これが魚か?と思うくらい、なめらかな脂が舌の上でとろけるイサキです、10年以上前の私の記憶では^^;;;。

イサキを中心に、メジナ、ヒラソウダ、カワハギ、アジ、マサバと多彩な魚が釣れました(^^)。

 そんなこんなで最後にクライマックスがきて、沖上がりの時間を迎えました。クーラーはいろいろな魚でいっぱい。これが五目釣りの楽しさでしょうか。

 零弐パワータイプも期待通りの調子でした。しかし、まだまだこの竿はポテンシャルを秘めています。次回のターゲットはだいたい決まりました(^^)。

inserted by FC2 system