F3.5 602 L4-A 零弐TB 使い倒しシリーズ 第1回  

  ターゲット ヒラメ、コチ他 船宿 富浦・酒井丸
  釣行日 2006/04/30 釣り場 鏡ヶ浦

デビュー戦でヒラメゲット!零弐TBの魚運の強さを感じます(^^)。
 2006年春リリースの新しいEFシリーズは"TB"。TBは、True Baitのことで、つまり両軸リール専用チューンのモデルです。

 ひとつの特徴はくるくるシート(スクリューシート)の採用。国産ロッドのパッチンシート(スライドシート)では、ベイトリールによっては付かないものがあります。例えば、Ambassadeurのアルミ一体ボディの1000番や3000番。さらにOkumaのVS20。これらのリースも、このシートならきっちり装着可能です。

 もうひとつの特徴はガイドの配置。スピニングモデルよりもガイドを増やしています。これによってアクションがどう変わるかは使い込めばわかると思います。

そんなこんなのNew EFシリーズ、零弐TBのデビュー戦は富浦の酒井丸にしました。

零弐TBには、Ambassadeurのクラシックレプリカが良く似合います。これは4600C。

メバルは良型。零弐TBのもっとも得意とするターゲットでしょう。メバル、カサゴは15号オモリで狙いました。

 富浦の酒井丸は少人数の仕立船。活きたシコイワシを餌に、食ってくる魚をなんでも釣っちゃおう、という贅沢仕立。活イワシだけに、食ってくる魚か大物、高級魚揃い。この日はつり丸の取材で、中野区の中村さんグループの仕立に便乗させていただいた。中野さん、どうもありがとう!!^^;

 まず最初は大房崎の際からメバル狙い。いわゆるイワシメバルだ。餌のシコイワシは10cm程、さすがにこれじゃ大き過ぎだろー、と思ったけど、こいつに食ってくるんですね、でかいメバルが^^;;。さすが南房です。

 私にもきました、コツン…グィーンと零弐TBの竿先が持ってかれます。Lアクションの零弐TBはかーなりしなやかな調子。竿をひん曲げてくれたのは、26cmの良型メバルでした。その後、一発で根に潜られてハリス切られたりたんだけど、これはカサゴでしょう。船では同級のカサゴもぽつぽつ。

 みんなが一通り メバル、カサゴを釣ったところで、鏡ヶ浦のヒラメ、コチ場所へ移動。おとといは、なんと8kgの大ビラメが上がったと船長が写真みせてくれました。零弐TBで8kgのヒラメ上げてみたいなー、食ってくれないかなー^^;;。

 この場所での最初のアタリは私にきました。上がってきたのは小型30cmくらいのワニくん(ワニゴチ)。マゴチに比べて顔付が長いので見分けはすぐに付きます。マゴチもワニゴチもコチ科で一緒なんだけど、その下の属が違って、マゴチはコチ属、ワニゴチはトカゲゴチ属と分類されています。まあ、どちらでも釣っては面白いし食べても美味しい魚です。

 これを皮切りに、船のあちこちで竿が曲がり始めました。マゴチ、ワニゴチでサイズは40cm前後だけど、50cmの大型も混じります。

46cmのワニゴチ。コチ釣りには、イワシ餌、エビ餌、メゴチ餌すべてに零弐TBは対応可能でしょう。この日はオモリ50号を使ったけど、感度、操作性ともにノープロブレム。
 私の2尾めは、46cmの良型ワニゴチ。ココンッという引きに、うりゃーっと合わせると、零弐TBは満月(^^)。途中にガンガン引くのを楽しみながら、船長にタモですくってもらいました。これで本日のつりは満足。もう上がってもいいやー、と思ってたら、「次はキスです」だって^^;;;;。

 聞いてないよー!状態だったんですが、もちろん異存などあるわけもなし。餌と仕掛を船長からもらってキス開始。零弐TBはもともとキス用を意識して作られてブランクだけに、感度は問題なし。タックルはそのまま流用できます。

 ただ、ここんとこスミイカあまりやってなかったせいで、ベイトリールのキャストがあんまり飛ばなくなってしまった^^;。リハビリせんと。

大房崎の先端部。風光明媚なとこです。
 メバルもカサゴもワニゴチもマゴチもシロギスも本命はほとんど出たし、混じりにはミノカサゴやマトウダイなんかも顔をみせた。潮が澄んでしまってヒラメは顔をみせてないけど、今日の釣りは満足満足、さあ沖上がりだ。と思ったら「ヒラメコチいきまーす」^^;;。

  出船は夜明けの5時前。もう昼を過ぎている、いったい何時までやるんだろう?^^;;; 。聞いたら14時までだそうです。みなさん、釣りが好きだなー、もちろんとことんお付き合いしますが。

ヒラメ釣りの定番外道。マトウダイも登場。船ではミノカサゴが2尾上がりました。私もミノカサゴを釣りたかったなー。
 南風が吹いてきて、海はぱちゃぱちゃしてきたけど、コチの食いは良くなっていて、みなさんペースを上げて釣っています。もうタモ入れは面倒なので、みんな抜き上げてる。船べりでぽっちゃんもあったけど、アタリが多いので気にならない状態でした^^;;。

 さて、そんな中、私にちょっとこれまでとは違う鋭敏なアタリがきました。慎重に食い込ませて、ひときわ大きなアタリがきたところでうりゃーっと合わせると、零弐TBがぐんにゃりと曲がりました。

 底からちょっと浮いたと思ったら、またグィーッと引っ張りこみます。ハリスは5号、ドラグを使おうかどうか迷ったけど、ここは竿に頑張って仕事してもらおうと、糸はださない方針にしました。

 魚がぐーっと引っ張って、零弐TBの曲がりはバットの近くまできて、そろそろ竿が伸されそう。ここで糸をだそうかと思ったところで、零弐TBは魚を止めてくれました。

 そのまま竿を立てて頭を上に向かせて、ゆっくりとリフティング。4600Cのトルクの無さを、竿の弾力でカバーしながら浮かせてきます。

途中にキス釣りで遊びました。もともとキス用のブランクの零弐TBは、この釣りはおちゃのこさいさい(死語か^^;)
 時折ギュッ、ギュッという抵抗を見せて、これがまた楽しい。この引きから、期待は高まります。

 海面にゆらりと浮いたのは茶色くて丸い影、よっしゃヒラメだぁ〜!(^^)。この日初めて顔を見せてくれたヒラメは1.5kgのサイズでした。

 ということで満足の沖上がり。ヒラメは仕立に混ぜてくれたお礼で中村さんグループに差し上げて、港を後にしました。

 零弐TBのデビューも、取材も大成功、で幕を閉じました。詳しい模様は、つり丸2006年6月1日号で紹介します。

inserted by FC2 system