LO-01 使い倒しシリーズ 第20回  

  ターゲット シロギス 船宿 羽田・かめだや
  釣行日 2006/12/10 釣り場 中ノ瀬

とにかく型が良いのが嬉しい。ぷっくら太った20cm前後のシロギス。
  シロギスのハイシーズンは初夏、夏も近づく八十八夜の時期になると、各地でシロギスが活発に釣れるからだ。

しかし、真冬のシロギス、すなわち落ちギスも、キスファンにとっては見過ごせない時期だ。この時期のシロギスは越冬に備えて体に栄養分を蓄える。腹にはうっすらと脂肪がたまり、身の味は一年でもっとも良い時期だろう。

 ここのところ、3年連続で初釣りは相模湾のシロギスだったけど、今年は師走の東京湾のシロギスを納竿、初釣りのターゲットとして紹介することになった。

かめだやの市販仕掛け。80cmと短めなのはタタキ釣りにも適している。
 この時期のシロギスは25-30mの深場がポイント。一昔前ならアタリをとるのに苦労する水深だけど、PEラインの普及と、バーチカルな誘いを行う釣法の浸透で、今は冬のシロギス釣りがグーンと易しくなった。

 キャストできない人でも、仕掛を船下に落として、しゃかしゃか竿先を揺らしてテンビンに振動を与える、そしてゆっくりと誘い上げてアタリを出す。ここでアタリを取れるようになればしめたもの。夏場をしのぐ釣果だって出せるのだ。

 そのためには、竿に求められる要件は、感度と操作性。FリチャーズのLO-01や零弐は、ここで何度も書いているように、これらの点では非常に優秀なロッド。

この日はLO-01とTBタイプの零弐を交互に使用。深場でベイトでキス釣りをするのって、なかなかカッコ良いかも?(^^)。
 
かめだやの船付場。水門の中に係留されていて、屋形船も見える。
 さて、かめだやのシロギスは土日祝の出船。このところ頭で70,80尾と好調続き。

 中ノ瀬の23mラインで釣り開始、アタリがないと流し替え、そして船中誰かの竿が曲がっている、好食い状態に突入。

 釣れあがるシロギスは20cm前後が中心、ときおり24,25cmの大型も混じる。このサイズの引きは竿が絞り込まれて超カイカン。ピンギスはほとんど混じらないのが嬉しいところ。

バケツの中で泳ぐシロギス
  かめだやのキス船の舵を握るのは佃勇二船長。若くて明るい船長で、常連さん達からのうけが良い。アタリがなくなるとこまめに筋を変えて、そのたびにキスからのアタリが復活する。

 先週のポイントでは今日は食わずに、少し離れたポイントをやっているとのこと。今日はベテランさんが多く、みな順調に数を伸ばしている。

 15時の沖上がりになって、船の釣果は47-85尾ともう絶好調。わたしはといえば、54尾で、5人の平均よりもちょいと下。まあ、手錬の中でのこの釣果は及第点でしょう(^^)

これでだいたい30尾分ほど。4人で食べても十分な量。
 さて、この時期のシロギスが美味なのは先に書いた通り。そのシロギスの味をもっとも効果的に、かつたくさん味わうための料理法は、キスしゃぶ。これは自信をもってオススメできます。

 キスは三枚に下ろして、腹身を漉いてやる。この半身が一口分。20cmくらいのキスだと少し大降りの身になるけど、しゃぶしゃぶ用なので大きめでOK。

 三枚に下ろしたら、鍋に出しを張るけど、この出しは昆布で軽くとったものが良い。

 お湯が沸騰したら、シロギスの身をくぐらせ、2,3度振ってやれば食べ頃。皮に火が通れば身は半生がちょうど良い。

 ポン酢に柚子胡椒、またはもみじおろしを落としてやって、湯にくぐらせたシロギスを付けて口に運べばもう幸せ(^^)。

 天ぷらや刺身に比べて、たくさん食べられるのがキスしゃぶのポイント。ぜひお試しあれ。

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