F3.5 652 L/P-A 零弐 使い倒しシリーズ 第12回  

  ターゲット サワラ 船宿 平塚・庄治郎丸
  釣行日 2007/03/31 釣り場 大磯沖

 ジグをリトリーブしているときに、突然襲ってくるサワラのアタリは強烈。652モデルは、 サワラの疾走を食い止めるパワーと、80gのジグを躍らせる操作性に良さを兼ね備えている。
 昨年から気になっていたのが、湘南方面でのサワラのジギング。去年は茅ヶ崎の船が始めようかとしたときに、「サワラ?ワラサの間違いじゃないの?」と思うくらい、沖ツリオヤジには認知度が低いターゲットである。

 しかし、今年は釣れっぷりかスゴイ。アベレージサイズは50cmくらいだけど、3キロクラスの大型が混じったこともあったし、トップで20本ゆくことも珍しくない。

652零弐にはカルカッタ小船400を組合せ。なかなかカッコいいんだけど、ジギングではもっとギア比の高いリールの方が使いやすいかな。
 ちょっと行ってみたいなー、と思ってたんだけど、情報が少なくてなかなか踏ん切りがつかない。つり丸には載ってないし、きっとルアー雑誌を買えば載ってるんだろうけど、そこまでの気合がない。

 そんなときに、ブログ仲間のサトさんと釣具屋に寄る機会があって、ジグやフック(針)のことを聞いてみたら、ほいほいと教えてくれたので、とりあえず何本かジグと針を買って用意だけはしておいた。

 が、用意すると行きたくなるのがツリオヤジの習性^^;。けっきょくその週末の土曜日に、二日酔いのまま平塚に車を走らせちゃった。

 向ったのは庄治郎丸。ジギング船を出しているのは何軒かあるんだけど、ブログでわかりやすく情報発信しているたので、この船を選んでみた。 ルアー船に乗るのは初めてだけど、シロギスやスルメイカは取材で乗せてもらったことがある。

 6時前につくと、ルアー船はけっこうな人数。「2隻だしますから」とのことで、多くても釣り座は余裕そうだ。で、乗船料を聞いてびっくり、6000円だって^^;。キスより安いじゃん、ルアー船ってこんなに安いんすか?

サイズは50cm〜60cmが中心。ころころ太っててきらきら輝いています。生きたサワラ初めてみたわ^^;。
 で、場所は大磯沖。さっそく良い反応が見つかったようで、船長か「魚が浮いているから、30mから上の方で探ってみて」とアナウンス。

 使うジグは80g、これを20mほど軽くキャストして沈めると、すぐに糸フケがでた。こりゃ食い上げたかな?と思って糸フケを取るとゴゴゴゴッと引っ張る。アタリだ。

 うりゃーっと合わせをくれて、巻き上げ開始。途中にグングンと引いてくれて、652LPは気持ちよく曲げられる。水面に魚が見えたら、えいやっとごぼう抜き。

船上でバタバタ、そしてサワラ特有の香りが漂ってきた。一投めから本命ゲット、なんだ、簡単じゃーん(^^)。

サワラの歯は鋭くて、ごらんのようにジグは傷だらけ。写真はヤマリアのサーベラー80gオレンジゴールドホロ。
 その後もアタリはバリバリ続く。落としこみで食ってくることもあれば、巻き上げてる途中で当ることもある。で、針ガカリしないことも多い。でも、ちょっと落としてから同じ棚を探るとすぐにアタリがある。

 ぽんぽーんと当って、クーラーの中には5本のサワラ。足の速い魚なので、しっかり血抜きをする。2,3本も釣れればいいやと思ってたんだけど、想定外の食いの良さ。

 このまま釣れ続けたら持って帰るの困っちゃうなー、と思っていたら、日が昇るにつれて食いは大人しくなってきた。

ジグには地獄針(アシストフック)を、頭と尻尾どちらにも付ける。でも、尻尾の方はトリプルフックの方が掛かりが良いとのころ。写真のジグはこの日のヒットジグ、ヤマリアのシーフラワー80のなんとかピンク^^;。
 船長は反応を探してあっちこっち。50-60mの深めのところに反応があるみたいで、入れての合図が出ると誰かしらにヒット。こんくらいの釣れっぷりだと、沖釣りらしいよね^^;。

 いまのサワラのベイトはシコイワシらしい。シコイワシの群れが入ってきて、サワラも活発に餌もジグも追っている状況とのことだ。ヒットカラーは、オレンジゴールド(オレ金)、ピンクホログラムなどのアピールカラー。アオリの餌木の人気色と一緒かな。

 さて、そんなこんなで今世紀初めてのジギングを楽しんで、さらにサワラ釣りも初挑戦で10本ゲット。クーラーは重い。

 この日は特にサワラのゴキゲンが良かったようで、2隻36人で、5-42本。なんとトータル502本という絶好調日でした。ジギングは前世紀に東京湾でタチウオ釣って以来のトーシローだから、きっとビギナーズラックなのでしょう。

 Fリチャーズロッドにも新しいターゲットが増えて、めでたしめでたしの釣行だ。

別船の庄治郎丸ジグ船。船が大きいので、こんくらいの人数だと余裕で楽しめます。
 さて、サワラのお味の方はどうかなー、と思ってたけど、これがめちゃ旨かった。50-60cmの小型だけど、脂の乗りは上々。これまで食べたことのあるサワラの刺身と脂は遜色ない、新鮮な分今回のサワラの方が美味しい。

 皮ぎしに旨味があるので、皮付きで刺身にしてから、しゃぶしゃぶ。これがヒット、熱で旨味が活性化するし、ポン酢の味を絶妙にサワラが合う。皿の上の身はどんどん減っちゃった。

 足の早い魚なんで、生は当日だけにして、残り(といっても8本もあったんだけど)は、西京漬けと麦味噌漬けに。これまた魚屋で売ってる品物にも負けないものができて、食べる方でも十分満足。

 魚へんに春と書く「鰆(サワラ)」、毎年春には釣りたい/食べたい魚になってしまった。

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