F3.5 652 L/P-A 零弐　使い倒しシリーズ　第14回  

		ターゲット	ショウサイフグ	船宿	千倉・千鯛丸
		釣行日	2007/07/07	釣り場	千倉西沖

　前回の白子を求めて南房行脚は、水温低下のせいか喰い渋り。それでも14尾の釣果は南房の魚影の濃さを示しています。

　もともと千鯛丸のショウサイフグは、平日で鯛やイカの予約が入らないときに常連さんの希望で始めた釣りもんなんだけど、今年はフグ人気もあり、土日にフグを希望する釣り人が増加^^。おかげさまで、今日の土曜日も週末フグ出船になり、わたしのようなウィークエンドアングラーには嬉しい限りです。

　さて、朝一はこないだと同様の千倉西沖へ。水深は30mと、乗っこみ時期にしては深いのが南房総の特徴。この水深で白子ぱつぱつのフグが釣れてきます。

左写真：　桶の中のショウサイフグ、魚は各自が捌きます。私は帰り道に船の上で捌いて身と白子だけクーラーへ。

　さて、昨年からの課題は、房総フグにぴったりのロッドを探すこと。市販のフグ竿は穂先が硬すぎなのと、短すぎ。このため、ウネリがあるときの外海では、カットウが安定しません。

　健流釣法のポイントのひとつは、カットウをしっかりと止めて、フグに餌を食う間を与えてやること。このためには、ある程度の長さがあって、穂先がやわらかいものが必要。もちろん、操作性の高さも必須条件。

　マニアスフグの2mバージョンで、25号オモリに適した穂持ちの強さの竿があれば使いやすいと思うけど、残念ながらそういう竿は無し。

　ひとつの解が、操作性と感度が抜群のFリチャーズロッド。今日もこれを使ってます。

右写真：　Fリチャーズの零弐F3.5-653-LP/A。ファーストテーパーのアクションはフグにも向いています。

　外房の特徴はオモリが重いこと。もちろん場所は条件によっては10号で十分なこともありますが、外海特有の二枚潮の時や、ウネリと波の方向が異なる場合など、釣りの条件としては東京湾より外房の砲がタフです。10号のオモリで立ちを取るのはそう難しいことではないけど、10号のオモリを底に落ち着かせるのはちょっと難しい。千鯛丸では30号が指定です。

左：　近年では外房カットウは２本針が主流になってきたけど、ここはあくまで1本針で、というのが私のこだわり。

　さて、朝一はあたりが遠い。まだフグが目が覚めてないのかもしれません。早く起きろよー！てな具合で誘いを繰り返すと、コツンと当ってくるけど、起きぬけで食欲ないのかアタリも小さい。

　さらにこの日は潮が寄れてて、船長が糸を立てようとしてもトモにひっぱられる。オマツリモ頻繁に起きてちょっと釣りにくい。それでもひたすら誘って、待って、誘って、待って、の繰り返し。

右写真：　外房の餌はアオヤギ。強烈なミネラル香が辛口の白ワインに合いそうです(笑)。ちなみにアカエビにも遜色なく喰いますがコストパフォーマンスはアオヤギの勝ち。

　日が高くなり、潮が落ち着きを見せるとフグのアタリは活発化。くっと穂先がもたれるアタリや、しゃくった時にカットウがかする感覚が増えてきました。バケツの中はどんどんフグがたまってく。

　枝針にはアカエビの切り身(持ち込み餌)を付けてたのだけど、これにホウボウが喰ってくる。30-40cmの良型ホウボウが5本も混じりました。こいつの引きは強烈で面白い。さらにガンゾウビラメも登場で、房総らしい外道です。タコもでてきた。

左写真：　嬉しい外道のマダコ。

　後半はうまくリズムに乗れて、アタリは確実に拾えることができました。健流のこきざみなしゃくりのメリットで、アタリで掛け損なっても大丈夫、その場で誘いを繰り返すと、餌がある限り、アタリが続きます。

　沖上がりの時間となり、私の釣果は38尾と満足な釣果。船では15-38尾でした。

　特大のミナゾウ君は出なかったけど、南房のフグは平均サイズが25cm程と型揃いです。これがトップで30-70尾釣れているのがこの春シーズン状況です。

左写真：　クーラーからはみ出るくらいのグラマーなフグ。全体のボリュームがあるのが嬉しいとこ。

　白子の時期の千鯛丸のフグがそろそろ終わり。７月後半からは、本業(?)のマダイが活発に喰うはずです。そして夏の青物、スルメイカと続き、冬のヒラメ、ヤリイカのシーズンになれば、またショウサイフグ乗合を出船することもあると思います。

　千鯛丸のブログはここなんで、どんな釣りものをやってるかをまめにチェックしてみてください。フグマニアの人にとって穴場ポイントだとおもいます。単なる釣果だけでなく、船長の思ったこととがポロリと出てくる面白いブログです。

左写真：　港に戻った千鯛丸。この日は雨模様でした。船長も釣り人のみなさんもおつかれさまー。

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