F3.5 652 L/P-A 零弐 使い倒しシリーズ 第18回
ターゲット | ショウサイフグ | 船宿 | 鹿島・幸栄丸 | ||
釣行日 | 2007/11/03 | 釣り場 | 鹿島沖 |
東京湾から始まったフグ行脚。房総をぐるりと回ってさらに北上、茨城に突入です。
茨城のフグ出船港は3つ、どこも歴史は新しいけれど、その特徴は型の良さと爆発的な釣果。3つのフグ出船港とは、鹿島、大洗、日立久慈。このうち、日立久慈は初夏から夏の乗っこみフグ狙いの出船で、鹿島と大洗は秋から冬の落ちフグ狙いの出船になります。今回は鹿島、大洗との連荘釣行を計画。
まず鹿島は幸栄丸からの出船。前日のAM0:00に到着すると、すでにトモには竿が立てられていて、空いている左のミヨシに席を確保。そして車の中でいつもの仮眠です。
左写真:さすが夜イカにも出る船だけあって、ライトは明るい明るい^^;。この明るさで目が覚めましたよ。
鹿島のフグはカットウ釣りで餌はアオヤギ、オモリは25号。これだけだと、外房地区のフグ釣りと同じなんだけど、釣り方はカットウを浮かせる空中戦です。
船をフグの反応に乗せ、投入合図を出します。反応がでるのは、ガチガチの根の上。ここでカットウを底につけて引きずると一発で根ガカリしちゃう。オモリが底に着いたら、50cmほど底を切って、そこで誘ってアタリを取って、さらに合わせます。
左写真: 餌のアオヤギ。1パックはついてきて、追加1パック500円です。
まずは北上して、鹿島スタジアムを見ながらの第一投。フッとわずかなアタリに軽く合わせを入れるとギューンとフグが掛かった。サイズは25cmほどとまずまず。
抜き上げると、キャビンからカメラ持った人が走ってきた。なんだぁ?近くにくると、ななななんと、つり丸の笹木編集部員じゃないの!びっくりしたー!!
なんたる偶然、つり丸の取材船でした。沖に出るまで気づかなかったよ。笹木さんはもっと前から気づいていたみたいだけど^^;;。初めてくる船宿で、取材にバッタリ会うのなんてすごい偶然だ。
左写真: 場所や釣り方が変わっても、コダワリのカットウ一本針。カットウの作り方は健流スタイル。
さて、肝心の釣りの方なんだけど、これがかなり渋い日にあたっちゃった。潮が澄み過ぎなせいで、フグの食いがすこぶる悪い。反応の移動も速く、船長も苦労している。「追っかけアジよりも足が速いよ」というくらい。
ただし、型はいいです。平均で25cm、そして30cmオーバーも当たり前のように釣れる。水深が30m前後と深く、根回りの反応を追っかけるのが、型が揃う要因かもしれないです。
アタリは様々、コッコッと引っ張るアタリもあれば、クゥーっともたれるアタリもあり、フグが糸に触ったかのような微妙なクィッとしたアタリもあり、さらに穂先のテンションが弱まる食い上げもあり、千差万別。
左写真: この日の釣果は12尾。かなり悪い日にあたったとのことです。その言葉を裏付けるように翌週からはトップ50オーバーが連発。
根の中の反応にぶつける釣り方は、平均数が上がるのが特徴だとは船長の話。つまり、トップが60釣っても、その人がダントツではなく、平均でも30-40釣れるそうです。
言い換えれば、中層の餌をフグが積極的に追ってくる日は、釣り方が楽ということ。繊細なシャクリは不要で、きちんと底をとって棚を切ってやれば、フグはアオヤギをひっぱってアタリもでるし、カットウへの掛かりも良いようです。
この釣りに適したロッドの要件が考えられますが、それは次回の大洗編で。
この日の模様はつり丸12/1号のカラーで出るようです。私も臨時で寄稿したので、詳しくはそちらを。
左写真: フグ、ヒラメ、青物ルアー、みな大型船でした。