大原はいわずと知れたビシマ釣りの海。広大なポイントをパラシュートアンカーで流しての釣りは、潮の流れが複雑なこともあって、他地区のような仕掛だと立ちを取ることさえ困難です。

 しかしながら、夏から初秋にかけての時期は水深20mの浅場でマダイが食ってくるのが特徴。この時期に限っては、手バネ竿を使ったしゃくり釣りができます。

 仕掛けは中オモリも使わないシンプルなもの。カブラの重さだけで立ちを取り、底から1mくらいまでの棚でアタリを待つ釣りです。

 この仕掛が使えるのは、水深が浅く、潮の流れが素直なことが条件。30mにもなるとこの仕掛けでは途端に立ち取りが困難になります。

 合わせ方や取り込み方は竹岡式のしゃくりと同じ。竿で合わせた後に道糸を手にして締め込み、しっかりと針ガカリをさせます。

***

 ここ数年では、大原でも中オモリに豆テンヤを使って、中オモリで立ちを取った後にハリス分上げて棚を取る釣り方も増えてきました。リールシャクリなどの呼び方をされていますが、ここでは割愛します。

inserted by FC2 system