深場釣りを気合を入れて^^;楽しもう、ゾロゾロキンメ

 相模湾のアコウ釣り(ここそこ)では、比較的ライトタックルでの深場釣りを紹介したのですが、私がここ最近始めたのが本格的な深場釣り。仕掛け作りなど手軽でない面もありますが、釣りの方は独特の面白さがあります。

深さはたいしたことないんだけど、タックル、仕掛けがヘヴィ級

まず仕掛けなんですが、針数は20本、人によってはもっと多かったり少なかったりするんですが、 作る手間など考えて20本という選択でした。右の写真が作成中の仕掛け。 治具(じぐ)と呼ばれる掛け枠に仕掛けを巻きつけながら作ります。 これは一度の投入で一組を使うので、投入回数分(8〜9回)用意しておきます。 宇佐見の藤吉丸では餌はあらかじめ付けて持っていくスタイルになります。 オモリは鉄筋の1.8kg、これは船で貸してくれます。
リールはこれ。12号が1400m巻いてあります。水深は200〜400mなんで、こんなに糸はいらないです。必要なのはパワーで、1.8kgのオモリに、20本針にキンメがずらずら付いているのを巻き上げるためのトルクが必要なためです。竿はAlphaTackleのSuperDeep Cruiser300Wでちょうどいいです。
 

ガクガクグングンゾロゾロのキンメ釣り

この日にお世話になった宇佐見の藤吉丸は片舷流しでミヨシからの投入。私はミヨシだったので、一番最初の投入になります。治具からはスルスルと仕掛けが気持ちよくでていきます。あとは仕掛けが上がってくるまで楽ちんそのもの。
 投入して底を取ると、すかさずガクガクのアタリ、そのまま待ちます。巻き上げもミヨシから順番、竿先はグングンと叩かれてます、いくつ付いているのかなー?型はどうだろうか?これがキンメ釣りの楽しみ。仕掛けをたぐると、キンメがゾロゾロゾロ〜^^;、というわけで、8投(9投あったのだけど私は仕掛け8組だったので最後はパス)の釣果はクーラー溢れるものとなりました。
 右の写真はダイワ精工のトランク大将という43Lのクーラー、これに入りきらずにトロ箱を追加して持ち帰りました。数は78枚、型は500g〜1kgというところです。

仕分けのためにまないたに詰まれたキンメです。キンメの文字通りに目がフラッシュに反応して金色に輝いてます。 これが深海にうじゃうじゃ泳いでいるんですね、ちょと不気味かもしんない^^;。

 これだけあると刺身に煮付け、干物に塩焼、味噌漬けに粕漬け、いくらでも楽しめます。塩焼が意外に美味しかった、キンメというと干物と考えてしまいますが、新鮮なキンメを塩焼にすると身がぷりぷり、脂もくもく、ちょっと野蛮な味ですがかなり美味しい塩焼きになります。

 

これはオマケ。上の写真はいわゆる本キンメですが、他にイタキンメ(ナンヨウキンメ)と呼ばれるのがいます。下の写真がナンヨウキンメ。これは相模湾のクロムツ釣りの外道で掛かったものです、ナンヨウキンメは大きくなっても1kgちょいなんですが、同サイズならナンヨウキンメの方が美味しいように思えます。

 

おまけのおまけ、チカメキントキ。 関西でキンメと言えばこの魚を指すとか、キントキダイを指すとか。やっぱりフラッシュ焚くと目が金色になります(ちなみに関西でアコウと言えばキジハタを指します)。
 淡白な身ながら、大型になると脂も乗ってなかなか美味しい魚で、刺身にする場合は大きな胸鰭を切り取ってからウロコをひかずに三枚に下ろすと楽です。


2003/07/20 Yasuhiro Ii

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