ビシヨマ釣りの衝撃!呼子のテンヤ釣り

2006/11/21 呼子・大慶丸


これが呼子テンヤ。鉛に色が付いているのも特徴。親針固定式とブランコ式があるのは内房と一緒だけど、関東釣り師ならば迷わず親針固定式をセレクト(^^)
  さて、九州地区の第二弾はこれも前からやってみたかった呼子のテンヤ釣り。HPで調べて、勇勝丸のブログを見つけた。でも、連絡先を書いてなかったこともあって、フィッシングネット九州(FNQ)経由で、予約をしました。 これが結果的には大正解でした。

 もともと22日に勇勝丸を希望していたのだけど、人数が揃わないのと天気が怪しそう、そこでFNQのSさんに相談したところ、すぐに手配してくれたのが、この大慶丸。右も左もわかんない土地でのガイドはとても助かりました。FNQのSさんには大感謝、またお世話になります(^^)

 そんなこんなで、平戸と呼子の連荘釣行になりました。楽しみが先立ち、疲れなんて全く無し!(^^)

餌は活きたアカエビ、これは東京湾とまったく同じ。たっぷりと積んであって、各自のクーラーに入れてくれます。クーラーには海水循環パイプで水を入れて、エビを生かしておけます。
大慶丸は呼子の港にあります。船着場がわからなかったので、フェリーの乗船場まで船長が迎えにきてくれた。すでに4人の先客は揃っていて、すぐに出船。

 わたしの持参のビシマはラーヂ鯛で組んだ荒井式ビシマ。船長に見せると、「だいじょうぶだろう」とのことで、船のビシヨマは借りないことにした。やっぱ自分の道具で釣った方が楽しいのは、竿釣りも手釣りも一緒。

 地元の人はみんなパラゴンビシマを使っている。私もパラゴンビシマは持っていたけど、家に置いてきてしまった。次くるときは持ってこよう。

 釣場までは1時間半。キャビンに入って寝るところだけど、大慶丸はなんとテントだ。釣り場に付くとテントを畳んで釣り座が広くなる、こりゃ初めてみたけど、合理的。走行中にテントはバタバタいうけど、風がないのでぽかぽか。軽く寝て、釣場に到着、さあ、いよいよ呼子のテンヤ釣りだ(^^)

呼子テンヤ釣り、第一投で釣れたのはアオナ。関東じゃみたことないなー、浮き袋を吐いてしまいました。
  最初の水深は100m。あぁ〜、こんな水深、もう関東のビシマじゃできないよ。昔の大原じゃ100mでもやったみたいだけど、私が経験したビシマでもっとも深いところは80m。特に最近はどこの船も浅い場所を中心に攻めるから、50mより深いところの釣りは忘れかけていた。100mの海底にテンヤを落とすだけで、もう満足って感じ^^;;;。

 そうそう、大事なのはテンヤの重さ。初めてなら30号を使った方が良いとSさんからは事前にアドバイスされていたけど、さすがにそこまで重くせずとも立ちを取る自信はあった。大原では重くても12号、でも100mを越えることもあると聞いたので、念のために重いテンヤを買っていった。それが18号。

 18号のテンヤで100m、潮が素直だったせいもあると思うけど、立ちはよく取れた。そして底を切って待つとさっそくアタリ。

 ゴツゴツと首を振ってから中層では大人しくなった。上がってきたのは左写真のアオナ(アオハタ)。まわりからは「うまか魚だ」と声が掛かる。初めて釣った、1キロちょういありそうなまずまずの型。模様はマハタで色がグリーン。

 その後も、下ろせばアタリ。まわりではキロ級のマダイがぽつぽつ上がる。私にはレンコ(キダイ)。このレンコも0cmほどあるので、アタリと引きはなかなか面白い。

レンコ(キダイ)。枝針を付ければ入れ食いになるそうです。しかし、テンヤにもバリバリ食ってきました。型は良いので正月用の睨みダイに使っても遜色なし。
 そして、隣の釣り人に良いアタリ。ビシヨマでのやりとりは、大原で何度も目にしているので型が良いことは想像がついた。浮いてきたのは4キロの良型マダイ(下の写真)。いいなぁ〜(^^)。

 何度か流し替えをした後に、船長は移動の合図。あ、そうそう。呼子でもパラシュートアンカーを入れて流すんだけど、関東と逆には船のトモから垂らしていた。これの良いところは、パラシュートのオモリだけを船内に入れて、パラシュートは水に入れたまま引っ張って移動できること。アンカーの入れ直しがずいぶん楽だけど、風が強いときの安定性はどうなんだろうか?

さすが地元のビシヨマ師。100mラインでの良型マダイ、4kg級。
  船長は「深場に行く」と言う。「深場って…深さどのくらい?」と聴くと、130mとの答え。うひゃー、シビレる〜(^^)。こういう釣りをしたかった!

 移動後の水深は125mだったけど、糸はもう少し出る。私の道具は、ハリスが10m、ビシマが100m、尻手が50m。つまり、この水深だとビシマは出尽くしてしまい、尻手を持っての立ち取り、合わせになるわけだ。

 18号のカブラで125m、これはちょっと厳しかった。こうなるとラーヂ鯛の伸びが厳しい。100mラインでは踊りが取れていたけど、この水深では踊りは無理。しかも尻手がナイロン10号というのが失敗。

この日二枚目の良型マダイ、5kg級。この日は4kgオーバーのマダイが3枚、中小鯛は10枚ほど上がりました。
 そこで、大原で潮が速いときにやる方法、糸を余分に出してから手繰り上げ、軽重差で離底を判断する方法にした。これだと、18号テンヤで底は取れる。しかし、底の取り直しは厳しい。最初の立ち取りの後は、勘で糸を微妙に送ることにした。これでキダイにアタリはあったので、棚はそう外れてはいないはず。

 今日のポイントは、浅場も深場も壱岐と対馬の間。七里ヶ曽根と呼ばれるメジャーポイントとその周辺だそうだ。そして、この130mラインのテンヤ釣りは、まさにエキサイティング。

 まず、右のミヨシから2番目に強い引きが到来、マダイではない。青物の引きだ。船長の予想通り、上がってきたのは8キロはありそうなブリ、丸々太っていた。

このサイズのブリは初めてみました。もうぶっといのなんの。写真撮るために持つのも一苦労。船長は、寒ブリが釣れはじめたな、と言ってました。このサイズをビシヨマで釣ってみたいっ!
 続いて、先ほど4kgを揚げた釣り人にまたマダイ、今度はひとまわり大きい。

 ビシヨマ道具を下ろしている船長にも4キロ級マダイ、そしてブリ。今度は、マダイをあげた人がブリ、これはでかかった。10kgはゆうにあるように見えた(HPでは9.5kg)。さらにブリをもう1本追加、おそるべし地元。

 もうわたしはまわりの釣果に圧倒されっぱなし^^;;。たまに掛かるのはレンコ、そしてマダイの引きがきたけどキロサイズの小型^^::。まあ、ビジターだから、贅沢はいわないことにしよう^^;。

自作のラーヂ鯛ビシマが全て引き出されたのは初めてのこと。糸枠には尻手のナイロンしか残っていません。
 私が小物しか釣れないのを船長が気にしてくれて、「これ使ってみて」とテンヤを渡してくれた。それまでは、黄色の丸型、針固定の18号イエローだったけど、船長が渡してくれたのはピンクのティアドロップ型テンヤ、針はブランコ式。

 テンヤの色だけど、黄色は曇天のときに、金色は晴天のときが良いそうです。で、この日はどういう加減かは利きそびれたけど、ピンクが良かったよう。

 ただし、船長が渡してくれたテンヤは12号…^^;;;。12号で130mの立ちを取れという。いやぁ、震えました、楽しい^^。

 で、取れましたよ、たぶん。最初の離底を見逃すともうちんぷんかんぷんだけど^^:。でも、いきなりレンコが食ってきたので、棚は外していない(もしかしたら吹き上げられて高すぎだったかも)はず。

 結局、私には大物からのアタリは来ませんでした。それでも十分に楽しい釣りだった。もっとやりたい^^。

130mの深場で頑張ってくれて、おつかれさまでした、のビシマくん。
  で、やはり水深がある場合は、ラーヂの伸びは不利でした。あるいは、150m分ビシを打ってやればまた違っていたかもしれないけど、大原用のビシマにはディープエリア用のチューニングが必要かなというのが感想。

 大原みたいに撚れた潮ではなかったので、パラゴンの方が使いやすいかもしれません。両方もってけば良かったな。まあ、次回は今持っているパラゴンビシマを拡張するか、あるいはトトマスタービシマを拡張するかして呼子の海に挑むようにします。

この日の釣果。細かいすね^^;;

 船長が釣った4kgの見事な鯛は私のお土産にいただいてしまいました。大慶丸の船長、口数は少ないけど、聞けばなんでも答えてくれるし、いろいろ教えてくれるし、親切な船長でした。ほんと、お世話になりました。

 呼子のテンヤ釣りだけど、シーズン的には今が終盤。というのは、寒くなると海が悪くなってあまり出られないそうです。そして、春になって水温が上昇すれば、のぼり鯛のシーズン、関東でいう乗っこみですね。この時期は60-80mの水深なので、比較的簡単に鯛釣りが楽しめるとのこと。その頃にでもまた来たいなー....

沖上がり後の大慶丸船上。みなさん魚を締めたり、クーラーに納めたりしているんだけど、約一名、クーラーに入りきれず苦労しています^^;;。
   これで長崎、佐賀と2回の釣りが終わったんだけど、いずれも楽しい、そしてまだまだ先の道があると感じた釣りでした。

 特に、水深100mを越える棚での手釣りは、私の中で失われかけていた何かが再燃するのを感じましたよ、ほんとに(^^)。

 今度は釣り仲間も誘ってこよう(今回は誰も誘いに乗らなかったし、まあ突然だったせいもあるけど^^;)。

船着場から望む呼子大橋。もう少し経つと夕日が綺麗だろうな。
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