東京湾のフグ釣り

フグ釣りの歴史

※ 未完成、もうちょい待ってて。

フグ釣りの四季

 東京湾のフグはカカリ釣りだと思っている人も多いかもしれないが、季節によって、あるいは釣況によって釣り方が変わる。ここらへんは船長の判断もあるので、一概にはいえないところもあるが、おおよそのスケジュールを記したのが下記のイベントカレンダーだ。

 早春はフグ釣りにとってはシビアな季節。水がぬるむまでは、なかなか群れがまとまってくれない。世の中では新年度でフレッシュな気分になる4月は、フグ船にとっては辛抱の春になる。

 八十八夜の声が聞こえると、産卵のためにフグが集まる時期を迎える。この時期の特徴は、なんといっても白子を持ったショウサイフグが釣れること。フグの白子の美味はここで紹介するまでもないが、この時期を楽しみに待っているファンは多い。また、この時期の乗っこみフグは40cmにもなる大型が顔を見せることも特徴だ。

 7月も終わりになると産卵も一段落して、秋の数釣りへの過渡期に入る。この頃はまだアンカーを入れて釣ることもあるが、釣況によっては、群れの反応を探しながら釣ることもある。

 10月になると大貫沖には海苔棚が設置される。この頃になると、野毛屋でヨリフグと呼ばれる秋の数釣りの時期に入る(ヨリフグについてはコラム参照)。フグも徐々に太り始め、身は透明感を増してぷりぷりしてくる。釣りやすく、食べて美味しい、入門に最適の季節がこの秋である。

 水温が下がると、フグは越冬場を求めて群れが移動する。根回りを狙う胴付き釣りが始まるのは年末くらい。その年によって深場を攻めるタイミングは異なるが、カットウとは一味違った繊細な釣趣が味わえるのもこの時期である。そして、好不調の波は比較的大きい冬場を乗り切り、春シーズンに移行する。

ふぐコラム  ヨリフグって何??

 このサイトではよく目にする「ヨリフグ」ってどういう意味だろう?ヨリフグのことを、群れが固まる「寄りフグ」と理解している人がいますが、これは間違いです。先日もある釣り雑誌では思いっきり間違えて記述されていました。

 漢字で書くと、正しくは「選りフグ」。その意味は「まるで選ったように型が揃っているフグ」のことから来ています

 これは、秋になると釣りの対象になるサイズに育ったフグが、大きな群れを作って海苔棚のまわりを回遊することから来ています。船長が反応にぶつけると、釣れ上がるのは18cm前後の若フグ。どれもこれも同じサイズなので、上に書いたように思い、選りフグの名前が付けられたわけです。

 ちなみに、これは野毛屋ローカルな呼称なので、他の船宿に「ヨリフグ釣れてる?」なんて聞いても「はぁ?」と言われるのがオチですから注意してくださいね。

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