イシモチはしっかりとした血抜きがポイント 2004/11/28 金沢八景 小柴丸

ここ数年、絶好調状態になっているのが東京湾のイシモチ。けっして派手さはない釣りだけど、引きの良さ、型の良さ、食味の良さと、魅力ある釣りの要素が揃っています。しかも、道具も手軽、釣場も近い、釣り方も簡単、といいことずくめ。

 写真上:海上で会った僚船の第七小柴丸。普段はスミイカ乗合なんだけど、この日はイシモチ仕立でした。イシモチ乗合は第八小柴丸です。

小柴丸のイシモチといえば、なんといっても独自の血抜き方法を創案したことが有名です。鈴木仁船長が試行錯誤の結果みつけだしたのが、エラの下の心臓を切る方法。口で説明するのはちょっと難しいので、船長に見本をみせてもらうのがベターです。

 イシモチは青物やマダイと違って、刃を入れる場所が微妙。エラを切ったくらいだと血がでてきません。しっかり血抜きをしたイシモチは、身の透明感がぜんぜん違います。これは血抜きをした魚とそうでない魚を持ち帰って比べてみるとわかります。

写真中: 血抜きが決まった状態。バケツで泳がせると、エラ呼吸のたびに血が抜けます。この写真のようにでてくれば血抜きは成功。この後、十分に血が抜けたところでクーラーに入れます。

さて、イシモチの釣り方ですが、あまり積極的な誘いは逆効果。とくに、オモリがあまり動くとよくないです。置き竿でも釣れる魚だけど、コツとしてはオモリを落ち着かせること。海底スレスレをキープするか、底につけたまま船の流れに合わせて引きずるかは潮によって変えます。実はこれ、アカムツ釣りに似ています。

 潮止まりで食い渋る時間もあったけど、この日は赤灯沖から猿島沖の30-50mどこでもまんべんなくアタリ。釣れ上がるサイズも30cm級が大半だったのが嬉しいとこ。

 詳細な模様は、つり丸の2005年1月1日号で。

写真下:私の釣果は21尾でしたが、型がよいのでクーラーはいっぱい。船中釣果は10-43尾でした。これでもここ数日の釣果の中ではもっとも少ない日でした。

 

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