繊細な釣趣と抜群の食味の落ちハゼ 金沢八景/荒川屋

夏から秋にかけて河口近辺で陸から釣るデキハゼから始まり、冬場に海に降りる落ちハゼと、ハゼは釣りのポピュラーなターゲットです。特に師走に船から10m前後を釣る落ちハゼは、繊細な釣趣をもち、かつ大型が揃いということが特徴です。

 毎年、年末の期間限定でハゼ乗合をだしている、八景の荒川屋にお邪魔してきました。場所は行程10分ちょっとの長浦湾、オモリは10号、餌は青イソメで、竿はバージンキス180に、リールはAuster600のキス道具を流用。

 まずはアタリを出すまでが最初のポイント。餌さえ付いていれば食いつくデキハゼとは違い、この時期のハゼは意外に気難しいです。餌を小さくつけるとアタリが減るので、ある程度大きめ(5-7cmくらい)につける方が良いようです。

 写真上:飴色に透き通ったボディの18cmのマハゼ。見るからに美味しそう(^^)

 誘いはゆっくり、そして止めてハゼが食う間を作りながらアタリを待ちます。アタリは繊細、仕掛を動かしたときにクッと穂先に重みが加わる(モタレ)場合と、加えたときのアタリが小さく穂先にコッと出る場合とがあります。いずれの場合も、即合わせはNG。ひと呼吸置いて合わせてやると針ガカリします。

 さて、釣果の方といえば、前半はリズムを掴めずに不調、後半になってやっとオンスタントに上がりはじめて、33尾で沖上がりとなりました。型は15-20cmと良型が揃います、こんだけあれば料理の材料には十分。竿頭は70尾でした。ベテランとは腕の差がでる釣りです。

写真中:バケツで元気に泳ぐハゼ。沖上がりまで活かしておけるし、家に持ち帰っても元気一杯。

 さて、ハゼはそのままコンビニ袋に入れて、クーラーの氷と直接接触しないように持ち帰ればOK。仮死状態になるようで、家に戻ってクーラーから出すとまた泳ぎだします^^;。

 ハゼに限らず、活きている魚は捌きにくいんですが、それでもがんばってウロコ落として内臓とって、刺身とてんぷらに。透き通った身の刺身はほんのり甘く、てんぷらもまた火の通った身が甘くて、数あるてんぷらの中でも最上級にランクインするのは間違いないでしょう。さらに白焼きにした香ばしい身は風干しに。これで正月用の甘露煮を作るのが楽しみです。

写真下: 家でも元気なハゼ。型も良いっしょ?

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