イブの茅ヶ崎アオリ、胴の間でも長竿で次頭  茅ヶ崎/沖右ヱ門丸     2005/12/24

 アオリ長竿行脚がすっかり癖になってしまいました。茅ヶ崎はいわばアウェイゲーム。船のアオリの歴史は浅いですが、烏帽子岩や江ノ島などの島まわりはアオリの生息条件にぴったりのポイント。2004年のアオリ異常発生は記憶に新しいところです。

 今年も例年以上に釣れていますが、昨年の大騒ぎの後遺症か、例年より釣れているのに客足は少なく、茅ヶ崎、平塚界隈で乗合を出しているのは沖右ヱ門丸だけ。

 寒波襲来中の寒いクリスマスイブ、アオリを求めて茅ヶ崎へいってきました。朝は寒かった〜。

上写真:バケツの中のアオリイカ。今日は最初の一杯を乗せるまでけっこう苦労しました。

 寒いだけあって、席札をみると右舷5人、左舷2人と極端に偏っています。普通なら空いている方にいくんだけど、今日は別。混んでいる右舷の胴の間に入れてもらいました。だって、左舷は日陰で寒いんだもん…^^::。

 烏帽子周りから開始して、港の真沖、江ノ島沖と点々と探ります。どうも前の方から乗ってきて、私はなかなか型を見られない。潮が澄み気味なので、餌木の選択も悩ましいところでした。ちょっと勘があったんで、これまでの実績のない色にしたところ、これが正解で船中5杯目が私にヒット。

左写真:出船前の沖右ヱ門丸。大きい方はマダイ船で、左の10号船がアオリです。このほか、ショウサイフグ、アジ、カワハギと、乗合5隻体制で出船中。

 アオリ船は桑山船長。 この日はちょっと面白いことが聞けたです。アオリを最初に乗せた人は、とにかくゆっくり巻いて欲しい、とのこと。船長曰く、アオリが餌木に掛かると、まわりのアオリが活性化してやる気をだして、他の人にも乗ってくるそうな。

 ん?これはカンパチのカッタクリと同じ理屈ではないすか。カンパチのように最初に掛けた人は他の人に掛かるまで遊ばせるような極端さはないけれど、ゆっくり慌てず巻くというのはやって損はないです。

 というのは、ここでも少し触れたんですが、アオリを掛けたあとにしっかりと抱きつかせる操作が必要なんです。それは「タメ」の操作といっても良いでしょう。アオリに十分に引っ張らせるんです。このタメによって、アオリがしっかりと餌木を抱き、足一本のような浅い掛かりの率を下げることができます。つまり、乗ったからといってすぐにガンガン巻くのはダメ、乗ったらアオリに遊ばせるくらいの余裕が必要です。

 これは、桑山船長の言うところの、「ゆっくり巻いて周囲のアオリにやる気を出させる」という事と結果的には同じ操作になるわけです。

左写真:海人餌木シャクリ300とokuma VS200。さらにこの日の私のアタリ色。背が濃紺、腹がマーブル、布は縞地です。

 なるほどと思い、2杯めが乗った時には船長の言うとおり、いや言うよりも長く長くアオリを遊ばせてみました。すると、あら不思議。右の人にズッシン、さらにその右の人にもズッシンで3連発ヒット! ウソみたいにうまくいきました。これなら一群れ釣りきっちゃえるかも??

 しかし、その後はやっぱり十分に遊ばせたんだけど、連続ヒットはならずでした。もっと検証が必要かとは思うけど、桑山船長の言うことには、一理も二理もあると思いましたわ。

左写真:ちょっと選択に苦労したのは、ピンクが乗らなかったこと。他の人はピンクで乗せてたんですけど…私は青を主体のローテーションがうまくいきました。

 さて、そんなこんなで終わってみればボーズもいなくて1〜7杯。船中27杯と好調でした。私は4杯で、たぶん次頭だと思います。胴の間でこれだけ釣れるのは長竿のシャクリが効果的だったこともあるでしょう。

 朝は強かった北風も午後には収まり、寒さもやわらいで穏やかな冬の日に戻りました。茅ヶ崎アオリ、まだまだこれからハイシーズンが続きます。

下写真:この日の釣果、400g〜800gが4杯とまずまず。今の時期のアオリは美味しいよー!

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