相模湾 春の風物詩イワシメバル  2006/2/12 佐島/つね丸

 メバル釣りのスタイルは多種多様。アオイソメを餌にして釣る夜メバル、生きたモエビを餌にするエビメバル、魚皮サビキを使うのは安浦のサビキメバル、イワシミンチのコマセを使ったアジのように釣るのは鴨居や浦賀のビシメバル、東伊豆ではキビナゴ餌もあるという。こんだけ多くの釣りスタイルがある魚は、マダイとメバルくたいじゃないかな?それはとりもなおさず、人気魚であることの証(あかし)でしょう。

 さて、中でも極めつけのメバル釣り、それがイワシメバルだと思います。活きたシコイワシを餌にして釣るメバル、ちょっと、いや、かなり贅沢な釣りです。

左写真:餌のシコイワシ。和名はカタクチイワシです。背具とイワシと呼ぶところもあります。活きているところがミソ。

 このイワシメバルが楽しめるのは相模湾側。東京湾では出来ない、なぜならば、活きイワシ餌の底物釣りを禁止する、なんてへんてこりんな決まりがあるから。佐島、葉山、長井、茅ヶ崎では、イワシ餌のメバル乗合がでています。つね丸もそのひとつ、新鮮なイワシが安定して手に入り、しかも港前からメバルのポイントは多い、という好条件を持っています。

 この日はつり丸の取材でしたが、メバル船の人気は高くて2隻だし。

左写真:三浦西岸のメバルの特徴は、左のように金色に輝いていること。釣り人は、「金メバル」と呼んでいます。

 前日にけっこう西風が吹いて海がもまれたせいか、この日は潮温が13度台まで下降してしまい、メバルの活性はいまいち。

 それでも竿頭は2人が10尾を上げ、終わってみればまずまずの釣果。このイワシメバルの特徴は、型のよいところ。ほとんどが20cmオーバー、最大は28cmと、メバルの釣趣を満喫できるのがイワシメバルです。

左写真:船宿の風景。船までは渡し船を使います。この時期は、他にマダイ乗合、カワハギ乗合が出船中。

 で、わたしの釣果はといえば…2尾^^;;。写真鳥してたとか宿酔いだとか…まあ、言い訳は書きません、こうい時もありますから^^;;。

 何度か根に潜られてしまったり、食い込ませられずに餌だけとられたりしました。数は少ないけれど、型には満足。一年に一度はやりたいなと思う、イワシメバル釣りでした。

左写真:メバルの腹からはイワシが。さらにイワシには針が付いています。つまり、私が釣る前に、誰かが掛けて、そして切られたということになります。おそらく、根に潜ってハリスを切ったのでしょう。良型メバルゲットのためには、棚はさげないことが肝心です。


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