さすが沖ノ瀬という好釣果   葉山鐙摺/長三朗丸 2006/03/25

沖ノ瀬は青物、イサキ、マダイ、イカ、根魚、どれをとっても一級ポイント。ひところの魚影の濃さこそ落ち着いたものの、まだまだ相模湾ではトップランクに入る漁場です。今回は沖ノ瀬での本格派根魚釣り。

 葉山あぶずり、長三朗丸のターゲットは、クロムツとキンメ。これにメダイやアカムツが混じることがあります。

 沖ノ瀬の根魚を攻める船は、イカの道具の使いまわしができるように、300-350mの水深を攻めるところも多いのですが、長三朗丸では500m以上を巻いてきて欲しい、とい言います。これは、ムツやキンメの良型が出るポイントを攻めるため。

上写真:この日の私の釣果。数こそ少なかったのは取材でドタバタしてたせい?(笑)。でも、良い魚が揃いました。

 この日は第一投からびっくりしました。なんと2.6kgのでかムツがいきなり浮上しちゃうんだもん。

 詳しい模様はつり丸の2005年5月1日号に載せます。写真はリバーサルでばかり撮っていたので、デジカメにはあんまり写真がありません^^;。クロムツもキンメもメダイも、ナイスサイズが上がっています。

 簡単に仕掛けの解説。オモリは200号、胴付き仕掛で針数は5-10本。私は5本でやりました。ムツは5本で十分です。キンメは針数が多い方が有利かな。まあ、ここらへんは捌き易さと好みで選んでください。水中ランプやアクセサリは不要、これはたいていのムツ場での基本です。

左写真: 出船前の風景。船に荷物を置いて場所を決めます。他にはマルイカ船やヒラメ船が出船中。

ひとつ特筆すべきは、長三朗丸の餌。活きたシコイワシを積んでいます。ムツにはイワシ、というのはもうお約束。でも、冷凍のシコイワシだと餌持ちが良くない。イケスで活きていた生のイワシなら、餌持ちも餌追いも抜群です。乗合開始の頃は活きたまま付けていたみたいだけど、今はバケツの中で上がったイワシを針につけます。

 深場釣りで、餌はかなり重要なウエイトを占めます。長三朗丸で用意してくれる生イワシがあれば、特餌を用意する必要はないでしょう。

右写真:沖あがり間際にきた幅広キンメ。船長はアブラキンメと呼んでいます。名前の通り、全身大トロ状態の脂の乗りで、新島のトロキンメも真っ青になるくらいです。こいつにはたまげたなー。

 普通のキンメに混じって、アブラキンメと呼ばれる沖ノ瀬地付きの幅広キンメも顔を出しました。こいつの胃袋からは、1cmくらいのアミエビや3cmくらいのイカが出現。餌が豊富な海に居付いている魚だから、こんな体型、こんな脂の乗りになるんでしょうね。

 この日は船で2キロ半前後のクロムツが2本、4キロを頭にメダイたくさん、キンメは30-40cmがトップで10尾ほどと、好調に釣れました。でも、船長いわく「今日は悪い方だよ」との話。3キロ、4キロの大ムツや、キロオーバーのキンメもリアルな魚であるのが、沖ノ瀬の深場釣り。今度はカメラを持たずにゆっくりと釣りをしたいもんです^^;。

左写真: キンメの胃袋からでてきたアミとイカ。食いもんがいいよね、旨いはずです。

inserted by FC2 system