松輪ブランドの極上イサキを狙って  2006/06/30   松輪/成銀丸

 松輪港からイサキにくるのはひさしぶり。5,6年ぶりではないだろか?その間は八景の船から松輪イサキを釣りにきてたりこなかったり。このイサキ釣り、毎年6月になると他の釣りよりも最優先して、必ずきていた釣りです。

 その理由は、このイサキの美味しさ。なんていうのかな、もちろん脂も乗っているのだけど、それだけじゃなくて身に甘みがあるのが松輪瀬で釣れるイサキ。22-25cmくらいのレギュラーサイズは、焼くとほんのりと脂が滲んで、口に含むとイサキの身の甘さがほわーっと口の中に広がる旨さです。

左写真: 30cm級の、タッパが高い松輪イサキです。これを塩焼で食べると美味しい〜、もちろん刺身でもグッド。

 同サイズを煮付けて食べてもいけます。柔らかい身はやはり塩焼同様に、イサキの甘みを感じさせてくれます。

 最近ではなかなか釣れなくなったけど、40cm級であれば、ざっくりと刺身にすれば、今の時期のナンバー1クラスの刺身になります。

 そんな松輪イサキなんですが、ここんとこいささかサイズダウン気味。それでも、流行のライトタックルの波はここにもやってきて、今年からはライトタックルイサキ乗合が各宿で開始されました。2006年は松輪イサキのライトタックル元年になります。

左写真:宿の貸しビシ。プラスチックのサニービシライト40号です。

 

 松輪瀬のイサキ場といえば、潮の速いことで有名だったところ。しかし、今では悪アラインの影響か、昔みたいな速い潮はこないです。かつては80号ビシを吹き上げる瀬だったのが、今では40号ビシでも釣りになる大人しさ。これを喜んでよいのか悲しんで良いのかといえば、やっぱ悲しむべきかなと思います。速潮と一緒にジャンボイサキも減ってきています。

 まあ、それでも松輪のイサキは天下一品の食味というのは変わらない。美味イサキを狙って、成銀のエンタープライズ1号船で出発。船長は山田正美船長。

左写真: ライトイサキ専用の仕掛も市販されています。これは船で売ってるやつ。

 で、釣りの模様は、つり丸の8月1日号で詳しく紹介しますので、そちらをごらんください^^;;。

 イサキはぽつぽつ。たまに良型30cm級が竿を絞ってくれて、楽しい釣りでした。

 私の釣果は、22cm-28cmのイサキは12尾。ウリンボは30尾くらい釣れたけど、刺身用に8尾ほど持ち帰って、あとはリリースしました。

左写真: バケツの中のイサキ。そこそこ型の良いのも混じっているけど、ウリンボも多かったです。

 ウリンボは手で皮を裂いて、裸にしてから半身の刺身にすれば、これがさっぱりしている中に、やはりイサキの甘みがあってとても美味。大型の濃厚さとは違って、例えるならばコハダの新子のような爽やかさを持っています。

 良型は白子、真子を持っていて、特にイサキの白子はフルーティな風味。これらも今しか食べられない美味です。

左写真: 幅広のイサキに、中アジも混じります。

 ライトウィリーですが、成銀では40号を使うので、竿はそれに合ったものならなんでもOK。リールも小型両軸、なければタイに使っているリールでも良いです。

 道糸は正美船長の推奨はPE3号以上。4号でもOKです。というのは、細い道糸だとちょっと引っかかったり傷がついたりすると簡単に切れちゃうので、ビシの落下が極端に多くなるそうです。水深が浅いので、4-5号でもOKで、これは最近マダイに使う人が多い道糸の太さになります。ちなみに私は3号でやりました。

 ライトタックルを使うと、初心者でも竿がよく触れてコマセの出もよく、釣果は平均的にアップしているとのこと。「ベテランはライトでも80号でもどっちでも釣るけどさ、慣れない人はライトの方がよく釣れるよ」とは船長の話。竿もリールもビシも船宿に用意してあるので、気軽にでかけてみてください。

左写真: 旬の美味、イサキの真子と白子

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