ビシマの海で長竿エビタイ  2006/08/05   大原/富士丸

 ここんとこ大原のビシマに行ってない。竿とリールを使ったエビタイ釣りが大原にも浸透してきて、なんとなくビシマの肩身が狭い、という感じがなきにしもあらず。

 リールシャクリと呼ばれて、10号前後の中オモリに2号前後の豆テンヤを使う、いわゆる内房スタイルのシャクリダイが最近の流行。が、私は大原に昔からあるカブラひとつの手バネ釣りを、長竿を使ってやってみようというのが今回の目的でした。

上写真:みてこのベタベタな凪。とても大原だとは思えないっしょ?風も無くて、日が傾くまでは灼熱の船上でした。

 前日に富士丸に電話したところ、午後船には庄山さんも乗船するとのこと。庄山さんは私のビシマの先生、かつ釣りライターでも大先輩。楽しみな釣りとなりました。

 タックルは、海人餌木シャクリ300、いわずとしれた3mの長竿です。リールはシマノのカルカッタ小船1000番。道糸はPEの2号。中オモリはつけないで、ハリスの先には12号のカブラのみ。もっと軽いカブラでもいいんだけど、一応中オモリの人達とトータルウェイトは合わせました(^^)。

左写真: 12号のカブラに、餌の冷凍アカエビ。

 で、この日はとにかく暑い、とっても暑い、たまらなく暑い。風がないんで、ちょと日向ではやってらんない状態、早々にバテバテになって日陰に逃げ込みながらの釣りになりました。これじゃ釣れないよなー。

 潮が緩くて、たまにあるのはベラ、ウマヅラのアタリ。やっとお土産になる魚がきたのはクロメバル。25cmのナイスサイズでした。

 日が傾き始め、暑さが少しばかり和らいできたときに、私の竿先に気持ち良いアタリ。バシコーン!とあわせると、竿がグワーングワーンと引っ張られます、快感!

 上がってきたのは500gと小型のマダイ、このサイズでも長竿を使うと引きは凄い派手にでます。例えていうなら、鴨居式のようなカワハギ竿でマダイを掛けるとガンガンとまるでマシンガンのような引きになります。コマセダイの長竿でクッションを使うと、グィーングィーンと起重機のような引きになります。対して、長竿ダイレクトのエビタイの場合は、チュドーンチュドーンとミサイルの引きです、テポドンってか?^^;

左写真:カブラに掛かったメバル、良い型です。

 これを見て、坂下船長がおもむろに打ち始めたどんぶり。前の船では何度かみたけど、新しい船では初めてみた^^;、まだあったのね^^;;。

 この「どんぶり」こそ、大原ビシマ釣りのファイナルウェポン。鉛を打ち下ろしてできる気泡がマダイをアクティベートさせます。浅場のマダイには効果抜群、日本ひろしといえども、大原でしか見られない。どんぶりを打つ人は人間国宝に指定したいくらいです^^;。最大の難点は、疲れること。でもまあ、疲れるのは船長なんで気にしない^^;;。

 どんぶりに合わせて、マダイのアタリは急に活発になりました。私に連続ヒット、さらに棚も上ずってきた。底から3m、4mでヒット、ヒット。そのたびに長竿が絞り込まれます、いやぁ楽しい!これぞ大原の鯛釣りですね。型が小さいのは、長竿のしなりが相殺してくれます。

左写真:まさに「勇姿」だと思いませんか?どんぶりを打ち続ける坂下隆一船長。


 船長は、アタリが止まるまでどんぶり打ちをやってくれました。あたりを夕闇が覆いはじめ、糸のメーターマークがみずらくなる頃、沖上がりの合図となりました。

 私の釣果はマダイ4枚にメバル1尾、小型だけど今の時期は贅沢いっちゃいけません。大鯛が食う食わないは時の運、針に掛かってくれる真鯛様をありがたく釣るのが正調のマダイオヤジです(^^)。

 庄山さんはマダイの他に2.5kgのヒラメを上げて破顔一笑、終始ビシマで通していました。

左写真: これが「どんぶり」。前の船で使ったいたものだけど、若干軽量化を図ったそうです。

 港に帰る頃は日がとっぷりと暮れた20:00。船長や女将のみち子さんは、翌日もAM3:30から出船準備です。夏場に早朝釣り、夕釣りの時期はたいへん。

 富士丸では、今年も8/27に毎年恒例のビシマ釣り教室を開催します。講師はもちろん庄山先生。ビシマどころか、釣りが初めての人だって、ぜんぜん大丈夫な釣り教室です。興味ある方は富士丸に問い合わせてみてください。

 http://www.fujimaru.jp/

下写真:本日の釣果です。

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