狙いは大鯛に青物 - 南房、夏のコマセダイ   2006/08/12   千倉/千鯛丸

 昨年の秋に乗せてもらって以来、ここの船宿には取材できたいきたいと思っていたんだけど、なんだかんだで他の取材予定が入っていて、取材にこれたのが大鯛ラッシュが小休止してワラサが混じり始めたこの時期。ちょっと端境期にあたっちゃったかなというタイミングの悪さはありました。

 それでも、マダイは食べ頃サイズの綺麗なのが好調に釣れる、2-3kgのワラサ(サンパク)の回遊もあって、大型のハリス切れもあり、と取材としては平均点以上の釣果をだしてくれるところは、さすが南房総というところでしょうか。

上写真: この日の私のマダイ釣果 1.5kgと700g。

 すでに千倉で乗合船をやっているのは千鯛丸だけ。この千倉沖、釣の魚種は非常に豊富。マダイはもちろんのこと、スルメイカ、アカイカ(ケンサキイカ)、ヤリイカのイカ類。青物ではワラサはスタンダードだけど、シマアジ、ヒラマサ、カンパチも顔をみせる場所。深場ではアコウやオニカサゴのポイントも多い。さらにショウサイフグもけっこう居るそうでフグリクエストもあるとか。

遊漁船が多ければ、港全体で沖釣りの主要起点として盛り上がることもできるかもしれないけど、千鯛丸だけではとても全部を狙えない。ということで、その時期に好調な釣りモノを狙うのが千鯛丸の特徴になります。が、なんといっても表看板はその名の通りマダイ。

右写真: コマセダイでは御馴染みR2PとOG1500Pの組合せ。

 7月の千鯛丸は好調でした。31日には7.5kgの大鯛浮上。16日には5.5kg、24日には5.0kg。4kg、3kgサイズはたくさん、そして大鯛のバラシもたくさん^^;;。

 南房では、7月の布良瀬解禁が大鯛バトルのゴングになります。その後、大鯛前線は徐々に西に移動し、釣場は乙浜沖、白間津沖、千倉沖と拡大。千鯛丸はこれらのどのエリアもカバーしていますが、特に地元の千倉沖は後半戦のポイントで、秋に入ってもずっと狙えることが特徴になります。

左写真: キロ級のヒラソウダ。脂の乗ったきめ細やかな身質は本ガツオよりも美味しいという人がほとんど。夏から秋にかけてコマセダイではお楽しみの外道です。この日は2本交じりました。

この日は、朝一はマダイの食いが活発。しかし船長は型に不満そう。キロ半クラスが2枚に、後の3枚はキロ以下でした。そして、後半は潮が止まってしまい、時折ワラサが口を使うくらい。サンパククラスは上がるけど、ワラサクラスはどうしてもハリスが切られてしまいます。まあ、棚が上から20-30mの浅場なんで釣りにくいのもあります。それでも本命に青物交じりで、良い釣果となりました。

 千倉沖は9月は秋鯛シーズンで数釣りが始まるでしょう。数釣りといっても、2kg, 3kgはふつうに混じるし、大鯛も忘れた頃に食ってくるんで油断は禁物。そして、青物はこれからが一番楽しみな時期になります。

 この日の詳しい模様は、つり丸の9/15号で掲載しますので、そちらも読んでいただけると嬉しいです(^^)。

下写真:千倉港に係留中の千鯛丸。集合は港、席は受付順なので場所取りの必要はありません。船長がくるまで港の駐車場で待機していましょう。

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