岩名物の幅広イサキ

岩・緑龍丸 2006/12/29

暮れも押し迫った12月29日、この日は釣り友のタナカマコトが常宿の挨拶まわりを兼ねて午前午後のリレーを行うという。どちらも面白い釣りなので、私もお付き合い。そして、タナカマコトの相棒のジーニョ・オカモト氏も同行。

 まず午前船は岩港のイサキ。このイサキは港前の狭いポイントをピンポイントで攻める緑龍丸の専売特許。緑龍丸といえば、TERUさんの大ムツ記事があまりに有名なんだけど、実はこのイサキもかなりマニアックな釣り。ただ、船長があまりおおっぴらに紹介するのをためらうんだよね、場荒れするのを嫌がってます。なので、このイサキはマイナーなまま、HPやこういう口コミで知った常連や一部のファンが釣っている魚です。

上写真: 30cmオーバーのでっぷり太った岩イサキ。

 この釣りは船長の指示棚を守るのが鉄則。船のみんなで協力して、イサキを浮かせます。指示棚の一番上で待っていると、竿がゴゴンと絞られました。急なアタリでびっくりしちゃった、そのまま竿を立ててリールを巻いたら…バラシ^^;;;。

 すぐにコマセを詰め替えて、再投入。同じ棚で同じアタリがきた。こんどはバシッと合わせてリーリング。柔らかい竿がぐんぐん引っ張られて楽しい楽しい。セルフサービスの玉網ですくったのは30cmオーバーの太ったイサキでした。

左写真: この日に竿おろしの、Short Blade 2000。50-60号のビシを使うイサキにはぴったりのロッドです。

 アタリは続き、3連発。このイサキ、数はそれほど出ないし、それほど釣る必要もなし。3尾もあれば十分と満足すべき魚でしょう。30尾も40尾も釣れない、単にイサキの数釣りをしたければ、もっと別の良い場所があります。ここのイサキは脂のりのり太か奴ば釣るのが特徴たい、なぜに九州弁?^^;

その後は食い渋りで、結局4尾の釣果でした。でも、これで満足満足。食べるのが楽しみ。

左写真: 岩港の緑龍丸。ちなみにたこ八郎が入水自殺したのはここではなくて、もっと奥に入ったところです。

 このイサキは釣る時期をきちんと管理して、乱獲をしないようにしています。そのほか、向笠船長はいろいろな苦労をしているんだけど、ここで書くのは控えておきます。興味ある人は、ぜひ緑龍丸に乗ってみてください。

 もうひとつ、ここのイサキで魅力なのは、イシダイやシマアジの高級外道が顔を見せること。この日はでなかったけど。

左写真:この日の釣果。食べたことがある人が見たら垂涎のイサキです。あと、小アジが2尾混じりました。

 このイサキは、やっぱり刺身にしたいです。焼き物、煮物もいいけど、やっぱり刺身。

 三枚におろしただけで、包丁には脂がこびりついてしまうくらい。皮を引こうものなら、もう包丁もまないたもぬるぬる。そんな激しい脂の乗り具合をしているのは、私の知っている限り、三浦とここの2箇所だけ。

 刺身にすると、脂の膜がほんのりと身を覆って、かみ締めると口の中にぽわわわ〜んと甘味が広がります、もう最高(^^)。

左写真: 腹から白い固まりがたくさん出てきますが、これがラード状の脂肪なんですね。人間だったら、メタボリックシンドロームと診断されること間違いなし。一度この脂でチャーハン作ってみたいもんです^^;。

 

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