みんなイワシが大好きだ、千倉沖の泳がせ五目

千倉・千鯛丸 2007/01/28

 千倉の千鯛丸といえば、看板は名前の通りマダイ、と思いきや、他にもいろんな釣りが楽しめる。冬の一番人気は活イワシを使ったヒラメ釣りだ。

 1月28日の日曜日、集まったのはほとんど常連さん。昨年の取材のときにご協力いただいた方もいる。みな顔見知りなせいか、のんびりした雰囲気だ。

 私は昨日のショウサイフグからの連荘。館山の温泉で休んでから、再度千倉へ、車の中で仮眠をとる。

 昨日は吹き荒れていた西風もすっかり止んで、まさに泳がせ日和だ。竿は長短どちらも用意していたが、海が良いので手持ちが楽な短竿をチョイスする。アルファタックルのブルーソード2000に、リールはABU6500C。昨年の真鶴ヒラメと同じタックルだ。オモリは60号。

上写真:この日は潮が動かずヒラメは不調。シビアな状況の中で上がったのがこの一枚。

 ポイントに付くと船長は「潮が動かねぇ〜」^^;;;。イワシの反応はあるけど、潮が動かないとヒラメの食い気もいまいち。

 千鯛丸のヒラメは根の際を攻めるピンポイント戦法。根ガカリに気をつけて、捨て糸短め、オモリは浮かす。

左写真:餌のセグロイワシ。今年はマイワシ不漁で、各地の港ではセグロを使うことが多い。

 そんな渋い状況の中でも、右ミヨシの常連さんにヒラメがヒット。船長に「ソゲだよ〜」と言われるが、貴重な一枚だ。

 ヒラメの食いが悪いことで、船長は五目釣りへの転戦を決める。普段は調子が悪くても、ヒラメを釣るために粘るのだが、この日は常連さんばかりのため、釣れるものを釣るというので誰も異存なし。

 少し移動して、水深も40m前後と深め。仕掛けはヒラメ狙いと一緒だ。オモリは60号で、針はチヌ4-5号の1本針。ハリスは5-6号が80cmで捨て糸は30cm。

 仕掛を入れるとすぐにガツガツッとアタリ。食い込みを待つのもヒラメといっしょ。さて、何が食ってきたか?

左写真: 2.3kgと2.0kgのハチカサゴ。このサイズがぼこぼこ上がってきたのにはビックリ。笑っちゃう大きさです。

 底ではググッと小気味良い引きも、中層になると大人しくなった。上がってきたのは30cmのカサゴ。「いいサイズじゃん」と私、「そんなの小さいよ」と船長^^;。

 その船長の言葉に納得したのが次の流し、トモで竿が絞り込まれてる。そして、ボカン!と浮いたのは茶色のハチカサゴ、でけーっ^^;

 後検量2.3kgでした、もう笑っちゃうくらいでかいの^^;。

 さて、それからは流し替えのたびにアタリがある、餌と取られることもあるけど、誰かしらの竿が曲がる状況になる。上がってくる魚も多彩、しかも高級魚揃いで、朝に上がったヒラメがかすんじゃいます。

左写真:これはまずまずサイズのマハタ。脂が乗った白味は超美味。

下写真:私にもきた、1.5kgのハチカサゴ。このサイズが釣れれば十分満足。

 

 

 私にも強い引きが到来、しかし、針が折れてしまった^^;;。

 いや、シコイワシが小さいから、イワシへの負担を軽くしようと、なるべく細い針を使ってたせい。良いアタリだったけどなー、残念。

 しかし、この日は魚運があった。針を交換して次の流し、またアタリ。今度は慎重に上げて、1.5kgのハチカサゴをゲット。これで満足。

 その後もいろんな魚があたてくる。ホウボウ、ワニゴチ、トゴットメバル、キントキ、ガンゾウビラメ、ウツボ^^;、ダイナンウミヘビ^^;;、みんなイワシが好きなのね。

 なお、ハチカサゴというのは千倉では大型のカサゴの総称で、和名で言うと、カサゴとウッカリカサゴの両方を指します。でかいサイズはウッカリカサゴ。

右写真:最初にあげた30cmのカサゴ。これでもでかいすよ。

 で、この日の詳しい模様はつり丸の3/1号に掲載しますので、そちらを読んでください。_o_

 さて、つり丸には字数の関係で書けなかったんだけど、ウソのような本当の話。

 この日1.5kgのハチカサゴを釣って、家で捌いてみたらびっくり。なんと、エラのところに針先が刺さっていました。これはまさに、一流し前に私が折られた針です。

 つまり、このハチカサゴは2回も私の餌を食ってきたんですね。6人の仕掛が降りているなかで、私の仕掛を2回も選んでくれたわけです。なんか、ハチカサゴがいとおしくなってしまいました。

 大型ハチカサゴ、一晩寝かした刺身はめっちゃくちゃ美味でした。でかいから大味、なんてことはこのカサゴについては言えません。

左写真: 銀色のが折れた針の針先。黒いのが1.5kgを釣り上げた針。黒い方も針が伸びてしまい、危ないところでした。丈夫な針を使いましょう^^;

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