八景初オニカサゴ乗合はのんびり大漁

金沢漁港・鴨下丸 2007/03/10

 3月。毎年この時期は取材先をどうするか悩むんです。まだ水温は冷たいんで春の釣りものは超はつく不安定さ、そして冬の魚は終わりで取材対象にならない。エビメバルとか毎年この時期に始まる釣りものは新鮮味に欠ける。

 なにかいいもんないかなー?とさりげなく野毛屋のHPをみてたら、健太郎船長のコメントで「マーボー兄さん船の餌釣り」なんて書いてある。ん?ん?なんだー?

 で、マーボー兄さん(鴨下丸の高山船長)のHPを見にいったら、なんとオニカサゴ乗合なんか出してるじゃーん。

左写真:鴨下丸の受付所で飼育しているオニカサゴ。2尾いて、ケンとメリーだそうです^^。まったく動かないんだけど、動かそうと水槽を叩くと罰金100万円なのでご注意(笑)。

 これまでやってなかった釣りもんだ。ネタの鮮度は高いな、ってんで編集部に打診してみると、即OK。

 で、釣果の方なんだけど、これがかなり良いじゃない。2月16日に試しにやってみたら頭で17尾(25cm以上)、でかいのは40cm。翌日からタチウオ船をオニカサゴ船にスイッチしたとのことです。

左写真: 生サバは船で用意してくれたもの。綺麗にカットされています。イイダコは私が持ち込んだもの。イイダコには小型1尾だけ^^;、あとはみんなサバに食いました。

 さて、取材当日は最初っから2隻だし。人気のオニカサゴが釣れているとあって、人気は上々です。わたしは6時前にいったけど、どちらの船も4隅は埋まってた。メイン船(高山船長)の右舷前から2番めにクーラーを置きました。

 2隻とも片舷5-7人乗ってちょうど良い人数で出船。まずは洲崎沖へGo。最初はサバ釣りやるけど空振りで早々に諦めてオニ開始。水深は100m前後と浅い。

 さっそく25cm級のオニカサゴがぽっぽと上がります。上潮がけっこう早くて糸が流れるんだけど、そこはさすがイカ船のまーちゃん、糸をちゃんと立ててくれるので釣りやすいです。

左写真: これは35cmくらいのオニカサゴ。

 わたしは自主的に30cm未満はリリースと決めていたので、1尾め、2尾めは放流。そして3尾め、やっと気持ちよい重みが伝わって30cm級と御対面。これはお持ち帰りサイズです。

 沖ノ瀬に移動し、昼をまわったところでひときわ大きな引き込みで38cm。これで今日は満足です。結局6尾釣って2尾キープ。まあ、オニカサゴは数は要りません、良型が数尾あればそれで満足な魚です。

 鴨下丸では25cm以上がカウント対象になりますが、この日の頭は9尾。船で40cm前後の良型が3尾ほど混じりました。そして、翌週には50cmオーバーが2本出た日もあります、好調。

左写真:この日の私の釣果

 さて、オニカサゴのポイントは、高山船長が普段イカで流している洲崎沖から沖ノ瀬の勝手知ったる場所。「これならずっと乗合だせばいいじゃん」と言ったんだけど、4月からイカに戻るみたい。船長が少なくて人手不足だそうな。

 まあ、場荒れしないように、2月3月くらいの釣りもんがいいのかもしれないですね。高山船長も攻める場所を替えるようにけっこう気を使ってました。ということで、つり丸の掲載時に終わっちゃうこともありえるので、行くなら急いだ方がいいです。

 さて、この日のオニカサゴ料理は、和風の鬼蒸し。鍋もいいけど、蒸し系料理法はオニカサゴの旨味を引き出すに最適な方法なんで、まだやったことない人は試してみて。

左写真:オニの背びれには毒があるので刺されないように注意!

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