新機軸の釣り教室、親子deエンジョイフィッシング

松輪・大松丸 2007/06/17(Sun)

 今年から始まった、親子deエンジョイフィッシングスクール。詳しくは主催者サイト(http://www.umitsuri.jp/)をみてもらうとして、簡単に言えばこれまでなかった形式の釣り教室。

 これまでは、釣り教室はローカルにやっていた。船宿主導、メーカー主催、メディア主催など、釣り教室はたくさんあったけど、いずれもこじんまりとした規模のもの。

 これじゃいけないよな、将来の釣り師を育成するためには、もっと業界全体で取り組まないといけないよね、というのがこのスクールの発端。

左写真:本日のスクール船になった大松丸。第一期は松輪地区でのスクール開催になったが、希望があれば全国各地でこのようなスクールを開催していく。

  特徴は、各団体の垣根をなくして、業界全体でフィッシングスクールに取り組んでいこうということ。釣り業界という小さな業界だからこそ、こういうように垣根を無くすことは大事だろう。

 主だったメーカーはほぼ参加。タックルや仕掛を無料で供給するのはメーカーの担当、さらにインストラクターをメーカー社員が担当した。

 メディアは雑誌、新聞、テレビ。大会の告知と、担当ライターの中からインストラクターを送りこむ。

 その他にも、観光協会や漁協も入って、大会告知や商品の提供などに協力。これまでにはなかった規模のスクールだ。

 私は、つり丸からの派遣インストラクターという立場で参加。

左写真: 初めての釣り人にも、インストラクターが丁寧に教えるので、ごらんの通りの良型キスが釣れちゃう。インストラクターの教え方がいいのかなー?ってわしやん^^;;。

 メーカーの協力は強力だ(おぉ!^^;)。キス釣りの貸し道具は、頑丈なものを揃えているところが多い。これは、初心者が穂先を誤って折ってしまうのを避けるため、頑丈な竿を使っている。しかし、頑丈な竿だとアタリがとりにくい。

 今回は、ダイワが早船を提供。シロギスの繊細なアタリをキャッチできる竿だ。そして、インストラクターはちゃんと、巻きすぎ防止や、穂先絡み注意を指導するので、竿折れトラブルは一件もなし。こういうところが強みでもあるんだよね。

 で、肝心の釣りはというと、これがまた好調そのもの。大松丸の大船長の操船で、下浦沖のポイントを流すと良型キスはいっとき入れ食い。

左写真:小学校3年生の子供もしっかりダブル。高性能な専用タックルを使っていることも重要なポイントだ。

 海はべたなぎ、空は快晴、天気は最高。前日に気象庁は梅雨入り宣言をしたとは思えないくらいの陽気だ。参加者も満足して、イベントは大成功。

 「道具もぜんぶ揃ってて、釣り方まで教えてくれて、至れり尽くせりですねー」と言ってくれる人もいた。ある程度釣りをかじって、雑誌やテレビを見る人ではなく、まったく沖釣りが始めての人は、このようなイベントは役に立つと思う。

 このスクールを知ったきっかけは、私の聞いた2組の親子はいずれもインターネットから検索してだった。つり丸という雑誌があることを知らない人たち、これから釣りに興味を持ち始める人たちに、インターネットでの周知効果は大きい。そして、こういうスクールできっかけを掴み、専門紙などを購入することにもつながるだろう。

左写真: 出船前に参加者に配られたアイテム。SUNLINEからは防止を提供。仕掛はヤマシタ、がまかつから。他にもいろいろ。

 沖上がり後には、船長の料理教室も開催。これは参加者の興味がすごく強かった。みな熱心に聴いていた。

 あと、もうひとつ忘れちゃいけないのが、マナーの啓蒙活動。スクール開始前には、港の清掃活動を通して、自然の大切さを、特に子供たちにわかってもらおうとした。こういう活動にも、みんな嫌な顔ひとつせずに協力してくれたばかりでなく、びっくりするくらいのゴミを集めてくれた。釣り業界の未来に光が見えたかも?

ブログにも書いたのでそちらも参照してください。

左写真: メゴチとシロギスの捌き方を船長が講習。大松丸の大船長の包丁さばき、見事でした(^^)。当日の模様はスカパー釣りビジョンでも放映されます。

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