ひさしぶりの手バネマダイ |
上総湊・とう市丸 2007/06/30(Sat) |
編集部からおりてきた指令は、上総湊のシャクリダイ。これにはちょっと意表を突かれた、というか、わたしの頭の中からはすっかり手バネの釣りが消えつつあった。かつてはあれほど通った手バネ釣りだけど、野毛屋エビタイが長竿になって、大原にも長竿&リールを持ち込んで釣っていたので、手バネ道具はすっかり埋もれている。これじゃイカンよね。というわけで、ひさびさの手バネ、ひさびさのとう市丸です。
えーと、とう市丸の取材ははや三回目。といっても、初回が2002年、2回目が2004年なので、今回の取材は3年ぶりだ。
港も、船も、親父さんも、若船長も、なにもかも昔のままだった。なんかこういうのって嬉しい気分になるなぁ。
左写真: 若き釣り師が釣り上げた800g級。綺麗なタイです。
いつものように港をでて、いつものようにエビ籠を引き上げて、生簀にたっぷりの活きエビを積んで、さあ出発。
どこへ向うのかなー?と思ったら、10分くらいの竹岡沖から開始。指示棚は11ヒロ。
出船前に仕掛を作っていて、指示棚はどっからどこまでだっけ、とわかんなくなった。確か横浜と千葉では違ってて、野毛屋は中オモリまでだから、とう市丸はテンヤまでだ、そうだった、思い出した^^;。
左写真: たっぷりのアカエビ。エビでタイを釣るのがシャクリ釣りのいいところ。
潮もよくって大潮かな、とろとろと下げが聞いている。最初は餌とりが多くて、何枚かカワハギが上がった。でかいカワハギで、30cm近くありそう。
2流し目に、ゆっくりとしゃくりあげた私の竿にコツンとアタリ。すかさず糸を手繰って合わせを入れる。ここらへんは、ひさしぶりでもちゃんと糸をひっかけて2手、3手とすばやく手繰れる。水泳と同じで、一度覚えちゃえば忘れないんだね、手バネ釣りは。
こいつはかなりの手ごたえ、重い。でも、引きがタイとは違う、なんだろう?とハリスをたぐると、、マゴッチだ。でかい。えいやっと抜き上げちゃった、甲板の上でドタンバタン。腹ぼての♀マゴチで、58cm、1.4kgもあった。
続いてアタリ、今度は小さいけどタイだ。水面に見えた白い影、えいやっと抜き上げたのは600gのマダイ。
左写真: なんと、トラフグまで登場。いいなー、トラ^^;。
これを皮切りに、タイのアタリがぽつぽつ出てきた。私はカメラもってあっちにこっちへ、忙しい。
そしてこの日は外道が良いの。マゴチ、カワハギの後は、ショウサイフグ、なんと、トラフグ、アオベラ、マダコ、マルイカ、なぜかアナゴ、美味しい魚がたくさん釣れた。みんなエビちゃんが好きなのね。
左写真:この日の最大1.3kg。夏の浅場は小型中心だけど、油断したらいけません。
下写真: まだ新しい魚拓で、7.5kg。こんくらいのサイズが食うと、取るのには腕が必要です。
船長は、竹岡沖から金谷沖まであっちこっちを広く探ります。深いところで19ヒロ。
ほとんどの人がマダイを手にして、14:30に上がりの合図。相変わらずとう市丸のつり時間は長いです、とことん釣りが楽しめました(^^)。
左写真:
宿にあったモンスターマゴチの魚拓。なんと74cm、2.9kgですよ。こんなサイズを釣ってみたい。
ひさびさの手バネをやった感想、それはもちろん「やっぱ手バネは面白い!」。
またこよっと。
詳しくはつり丸の8/1号で。
左写真: 2隻がスタンバイしているとう市丸。緑のボディは沖でも目立ちます。主に乗合を大船長、仕立を若船長が担当。これから夏、そして秋にかけては、手バネマダイの入門に最適です。