大ダコ連発、湾上のタコダンス!

鹿骨・豆や 2007/07/28(Sat)

 今年はタコが絶好調。タコは寿命が短いこともあって、年によって好不調がわりとはっきりしている釣りもの。タコの湧きの良し悪しには黒潮の接岸が関係しているとか、降水量が関係しているとか、いろいろ説があるけどはっきりはわかっていない。

 タコ好調で思い出すのが、確か1980年代の終わりくらい、東京湾で異常と思えるくらいタコが発生して、テンヤを落とせば小突くヒマもなく乗ってくるという年があった。トップは軽く50杯を越えて、洗濯機でタコを洗う、なんて乱暴な技が流行ったのもこの頃だと思う。

 今年はそこまではいかないけれど、タコが好調。この予兆はもしかしたら、正月に日立の渡りダコが好調だったのと関係があるのかもしんない。とにかく東京湾の中も外もタコが好調なのだ。

 で、タコを釣るのはやっぱり夏がいい。麦わら帽子は必須アイテム。麦わらだこの異名をとるくらい、夏はタコの旬だ。身もきゅんと味が締まって美味しくなる。

 と、前置きが長くなったけど、そんな好調の東京湾マダコの取材の話がやってきた。これは嬉しいな。取材先は、鹿骨(ししほね)にある、豆やさん。

左写真: この日最大の3.4kg。この日は3kgオーバーが3杯、2キロオーバーもかなり出ました。

 豆やさんには以前にタチウオ、アジのリレー釣りでお世話になった船宿。いまの時期はマダコ乗合とタチウオ乗合で出船している。

 マダコ船の細川秀幸船長はなかなかの釣らせ上手。あんまり大きなことは言わないけど、黙って確実に客に釣らせる、そんな感じの船長だ。

 豆やでは、道具はすべて無料でレンタルできる。手釣り糸、網袋、ペットボトル入りの氷は無料。テンヤは1こ600円。根ガカリの少ない場所なんで、テンヤは1つで足りた。クーラーひとつの楽々釣行が可能だ。あ、そうそう、指サックは置いてないので、使う人は自分で持ってくこと。

左写真: 豆やのタコ貸し道具。まんなかのカゴが手釣り糸。右のカゴガ網をひっかけるパイプ。左のカゴが網袋。

 新中川から江戸川を下って、浦安から東京湾に出る。ここから竹岡沖までは1時間50分くらい。第21豆丸は下の写真にあるような大型船、スピードもかなりでるけど、揺れも少ないのでクルージングは快適だ。釣場まではキヤビンに入って一眠りすることも可能だ。

 そうそう、キヤビンにはカメラが付いていて。操舵室からモニターができるようになっている。キヤビンで具合が悪い人がいたときなんかは、船長が気がつく。最近はどこの宿でも安全対策に気をつかうので安心感が高まる。自動膨張式のライフジャケットも無料で貸してくれる。

左写真: 私の道具で、手釣り糸は自前。ゴム付テンヤは船宿で購入。餌は冷凍のイシガニで、左のようにゴムで縛る。もちろん、タコ糸を持ってって使ってもグッド。

 さて、ポイントについていよいよ釣り開始。しかし、朝のうちは乗りが悪かった。これは潮が動かないせい。2杯ばかり型をみたところで、船長見切ってポイント移動。移動した先は千葉や横浜の船が固まっている場所だけど、ここで小型がぽつぽつ。

 船長いわく、大型狙いの場所は不発なんで、ちょっと数がでるとこやったそうだ。しかし、上潮が聞き始めたら、小型ポイントに見切りを付けて大ダコ狙い。

 これが当った。2キロオーバーがでたと思ったら、次のは上の写真の3.4kg。この他にも2キロ前後の良型が多く、私はカメラ持ってあっちへこっちへ。

 そして、船で釣れてないのは、私を含めて数名となっちゃった。

左写真: きたきた、嬉しいなっ!の3.3kg。この日は他に3.1kgも釣って、合計4杯の好釣でした。

 テンヤをコトコトコトコトコトコト動かしてると、やっとモンニャァアという感触がきた。ここで合わせちゃダメよ、さらにコトコト小突く、モンニャアが続く。もういっちょコトコト、まだまだモンニャア。ここが合わせのタイミング。

 腕を伸ばして糸を張って、おもむろに糸を手繰る。ズッシーーーーンと地球を釣ったような重量感。しかし、糸の先は柔らかい、これぞ大ダコ。

 底からもわわわわーんとタコが離れたのがわかった。もう快感、これがタコ釣りの一番の快感。

 あとはハァハァ興奮しながら手繰りあげる。

左写真: スカリとバケツ。豆丸では、海水パイプがあるので、沖上がりまでタコを生かしておけます。これができるタコ船は実はあまり多くない。大型船のタコ釣りのメリット。新鮮な締め立てのタコが料理できます。

 水面にボワーンとあらわれたのは、3.3kgの大ダコ。

 この一杯で満足。でも、またテンヤを落としたら、すぐに乗ってきて3.1kg。3kgオーバー2杯は快挙です、ちょと記憶にないな。

 そんなこんなで、私はマダコを4杯ゲッド。船では61杯も釣れた。竿頭というかタコ頭は7杯だ。

 こんなに釣れる年は少ないです。いますぐタコ釣りにいそげーっ、て感じかな。

左写真: 豆やの受付

 この釣りの詳しい模様は、つり丸の9月1日号で紹介します。そちらも読んでいただけるとありがたいです。

左写真: 鹿本橋からみた豆丸。左がタコ船、新造船で揺れも少なく、快適な船でした。前回のタチウオアジリレー取材のときには右の船でした。右の船はタチウオで出船中。

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