長竿釣法の今後は?

  いいことずくめに思えるアオリ長竿釣法。しかし、いくつかの課題はまだあると思います。これらの課題は、時間と共に変化を見せることでしょう。野毛屋では黒川勇治船長が、他の釣場においても、長竿の普及で新たな可能性が見つかるかもしれません。そして私も、この釣法を追いかけて、今後の推移を見守りつつ、自分でも長竿釣法の新たな魅力を発見したいと思っています(^^)。

待たれる専用竿の登場

初の船釣り、当然アオリ釣りも初めての釣り人が、長竿で良型アオリをゲット!

  生まれて間もないアオリ長竿釣法、もちろん専用竿は存在しません。今現在でのベストと思われるのは、カーボン比率が高めの3.3m前後のメバル竿(勇治船長のイチオシは、アルファタックルのメダリスト旬メバル、でもこの竿、とっくにディスコンになっています^^;)。

 メバル竿は本来、活き餌に負担をかけないように静かにアタリを待つ竿です。これをしゃくって使うと、竿にはそれなりの負荷が掛かります。メーカーによっては、ポキリと折れてしまう竿もあるかもしれません。アオリのしゃくりと、強烈な重量感に堪えうる専用竿の登場が望まれます。(一部メーカーは、すでに企画段階に入っているとの情報もあります)

 また、片手でしゃくるには、肘に竿尻があたるようなバットがベター。これもメバル竿のつかいまわしではちょっと厳しいです。また、ダブルハンドのしゃくりをサポートするために、スミイカ竿のようにリールの前にグリップあるいは滑り止めの加工をするなどもグッドかもしれません。

 反発力を持ち、しなやかでパラボリックな曲がりを実現するアオリ専用の長竿が登場したら嬉しいですね(^^)。

東京湾以外の釣場は?

 私の考えは、どこの場所でも長竿釣法は通用すると考えています。相模湾、内房、南房、外房、東伊豆、西伊豆さらに駿河湾、できるだけのアオリ船に乗って、この釣りの効果を確認したいと思っています。もし、まわりと比べて極端に長い竿で釣っているオヤジを見かけることがあるかもしれません。東京湾以外の場所の釣果も、随時このページでレポートする予定です。

穂先破損に注意

 メバル竿は繊細な穂先を持っているので、折らないように注意が必要です。しゃくって折れた、アオリを乗せて折れた、というのはこれまでは見ていません。穂先を折るのは、糸絡みが一番の原因で、これは2件ありました。つまり、穂先に道糸が絡まったまま強く竿をしゃくってしまい、穂先を折ってしまうのです。これは、釣り人の注意で防止できることです。しゃくった後に竿先を下げる際に、穂先に道糸が絡まないように注意してください。なお、しゃくった後に穂先をあまり上げないようにするのが、穂先に道糸を絡みにくくするコツです。また、風が無い時は、穂先を少しずらして落とすようにするのも一つの手です(タチウオのジグカッタクリをやったことがある人は同じ要領)。

全員が長竿を使ったら?

 もともとは「胴の間の釣り人でも釣果を上げるように」と試し始めた長竿アオリ。まわりが短竿ばかりであれば、胴の間で長竿使った人が竿頭になってしまうほどの予想外の効果なのですが、気になるのは、全員が長竿を使ったらどうなるか?ということ。胴の間が不利な席に逆戻り?

 これまで数回、全員長竿の時があったとのことです。このときは、みなに平均して乗ったきたというデータがあります。これは平日でお客さんが比較的少ない日のことで、例えば20人乗って全員が長竿使ったらどうなるか?というのは、今後わかることだと思います。潮先が有利なのか?それとも、長竿どうしの間でも、竿の調子によって釣果に差がでるのか?これは時間が経てば答えがでてくることだと思います。

長竿釣法のデメリットは?

 ごめんなさい、これ、今のところ見つからないんです。従来のリール短竿のアオリ釣りに比べて、劣る点はひとつも無いように思えます。手バネのアオリ釣りと比較したら…餌木の動きに差があるのかもしれないのですが…ここのところアオリの手バネはやっていない(やる人も激減)のでわかりません。

 強いて長竿のデメリットを挙げるとすれば、自分で棚を取る船(中オモリを底に付けてからタチを取る)では、立ち取りの操作は短竿の方がやりやすいのと、強風の時に長竿は風の抵抗を受けるということくらいでしょうか…。

***

以上、長竿釣法のページに、長々とお付き合いくださいまして、ありがとうございました。長竿釣法はこれから進化、普及する可能性を持っています。最新の情報については、野毛屋のホームページを御覧になってください。私の方も、新しい発見があれば、随時このページを更新していきます。

 

サイトトップへ  アオリ長竿トップへ 前のセクション

 

inserted by FC2 system