勝浦沖は熱かった!かもしてマダイ

この日は6kg,7kgの大鯛連発(私じゃなのが悲しい^^;)、まさにカモシを象徴するいちんちでした。つり丸7/15号に釣行レポートを掲載したのですが、ちょっと違った視点で書いてみます。

勝浦松部の盛幸丸にお邪魔したのは6/13。実は6/10に取材してました。しかし、この日の盛幸丸はあいにくの不調、船では2.5kgのマダイが上がったんだけど、他船では5kgオーバーも上がり、船長も私もこのままじゃ終わらせたくない、という気分でした^^;。で、編集部の丸岡さんに「すんません、〆切り伸ばしてください」とお願いし、仕切り直しに伺ったわけです。

盛幸丸は個人的には昔からカモシでお世話になっている宿で、なんといっても本庄船長の人柄と気合の良さがいいところ。6/13はいつになく私も気合が入ってました。

さて、ここのところ勝浦沖は潮の流れもよく、連日の大鯛が上がってました。のっこみの大鯛です。ずいぶん遅いのっこみと思われるかもしれないですが、勝浦はのっこみが遅いんです。のっこみは春、というのが一般的に言われてますけど、これも地区によって違います。南伊豆は3月から始まることもあるし、剣崎や洲崎は5月になることもあります。勝浦は6月以降が本番といってもいいでしょう。で、7月になっても大鯛狙いは続きます、ただ、水温が上がるとちょっと外道がうるさくなります。

釣果の方は、つり丸でも書いた通り左ミヨシの常連さんが6kg,7kgを連発。まさにカモシ釣り〜、という日でした。私も頑張ったんだけどなー....てえは食ってくれなかった、残念。

この釣りの特徴はナイロンのカモシ専用ライン。ハリスは4号を使うんですが、それで大鯛がかなり楽に取れます。これはとにもかくにもナイロンのおかげ。伸びのある特性はハリス保護に絶大な効果を発揮します。コマセダイが軟調の長竿もしくはドラグテクニックで大鯛を取るのに比べ、カモシの場合は大物ゲットの確率は高いです。

最近では新素材を使いたがるお客さんが増えてきて、船宿でも新素材の使用を認めるところが多いのですが、やはりカモシ釣りをやるならナイロンを使って欲しいというのが、私の考え。まずはナイロンを使ったオリジナルのカモシ釣りを経験してみて欲しいです。新素材を使ってしまうと、カモシ釣りの特徴のひとつが味わえないことになりますからね。

さて、この日のポイントは芝山。しかし、船団がどんどん北へ動いていくんです。これはおかしい。そのうち真潮根のイサキ船の沖まできちゃいました。実はこれ、とある船だけがマナーを守らず、どんどん潮下に船をつけるせいたったんです。一般に、カモシ釣りの流し方は、潮に船を流すんですが、ある場所で潮上に船をまわし再度流し替えを行います。これは同じ場所に魚をとめておくため。これはカモシ船のチームワークでもあります。ところが、一船だけが潮下につけたまま動かない。そこでもかもすもんだから、反応はどんどん潮下にいってしまう。他の船も仕方なく流し替えの距離を長くすることで、反応を追おうとする。結果、船団全体がどんどん潮下に移動する羽目になっていました。これじゃ今はよくても明日、明後日に魚が散ってしまう。本庄船長はこの日の流し方を嘆いていました。自分勝手な船のせいで、船団のバランスが崩れることに関してです。

本庄船長はついに反応に見切りをつけて、潮上に大きく移動しました。ポイントは知る人ぞ知る勝浦沖のメジャーポイントの三本松。まわりに船はいません、移動した反応から離れるギャンブルだったと思うのですが、これが大正解で、7kgの大鯛をヒットさせたわけです。非常に勉強になる一日でした。

この日の私の釣果は2kg弱のカンパチ、40cm越のイサキ、35cm級のアジと、おかずには充分でしたが、本命のマダイは型みず。今の時期のカモシでは、やはりマダイを釣りたかった。秋からはカモシ釣りのもうひとつの主役であるヒラマサが始まります。このヒラマサ、周年居着きの群れがいるようで、いつ食ってきてもおかしくはないです。秋には新しい群れが入ってきて、いいときにぶつかれば、まさにホットな釣りになります。秋からはマダイも続きますし、ここは良型が多いのが特徴。

もちろん、リベンジするつもりです。この釣り、不思議なことに、他の釣り(例えばコマセダイなど)に比べて妙に熱くなります。なんでなんでしょうね?サンマミンチの匂いに精力増強効果でもあるのかしらん?^^;

2001/7/1 Yasuhiro Ii

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