真夏のマダイは五目の楽しさ

コマセダイをここしばらくやってない。のっこみの5月にやって以来なので、3ヶ月ぶりになる。涼しい海の上で置き竿の穂先を見つめてこようと出かけたのは8月15日。盆休みの最終日だった。

松輪の夏のタイ釣りは浅い。イサキ場の脇を流すので、水深は30mほど、25mなんてときもある。「テエがイサキのコマセを食いにきてるんだよ」。そう教えてくれた船長もいた。イサキ場の脇といえば、根の脇。イシダイやイサキの外道が交じるし、夏の時期はワラサ、カンパチが回遊している場所でもある。のっこみ時期は、冬の深場とは違い、五目釣り感覚で楽しめるがいい。

AM3:30、成銀丸にお邪魔すると、盆中のせいか客は少ない。達也船長は18号船でイサキ狙い、真一船長が5号船、正美船長が8号船とタイ船は二隻出し。5号船の左ミヨシが空いていたのでそこに席をとる。5:00の出船時間になり、灘寄りのイサキポイントに向かった。

水色は薄濁りで、水アカが少しでているがそれでもタイには良い潮だ。下げ潮が早くもなく遅くもなく、いい具合に効いている。一投めから左右のミヨシで同時ヒット。左ミヨシにきたのはチャリコ(子供の真鯛)でこれはリリース、右のミヨシには800gの食べ頃サイズが取り込まれる。ついで左のトモも同級をヒット。ここから左のトモの独壇場が始まった。私も負けずにコマセ位置、待ち棚を微妙に調整しながらアタリを探る。餌取りも多く、それをかいくぐってタイに餌を食ってもらわなければならない。棚を高くしたいところだが、潮がトモにいっているため難しい。

何回か試行錯誤を繰り返しているとこに、底から9.5m(ハリス9m,クッション1m)でやっとマダイのアタリ。キュンと竿先を絞りながら上がってきたのは600gの本命。型がみられて一安心。

その後もトモでは2kgも交じりぽんぽんと上がる。潮は後ろにいっているのだが、6人という少人数では席の差よりも腕の差が大きい。私も懸命に打ち返し、誘いを繰り返すとコツンというアタリ、次いで重量感のある引き込みがきた。慎重に浮かせ、タモを持ってくれた船長には「タイだよ、キロ半くらいあるかも?」と言ったのだが、浮いてきたのは1kgのイシダイ。後から考えると引きの幅が小さいような気がしたんだけど、これをタイと間違えるようではいかん^^;。なにはともあれ嬉しい外道だ。

他船ではワラサを上げる姿も見える。松輪瀬では居着きの群れがいて、夏にはタイ船やイサキ船で姿を見せることは珍しくない。タイのあたりが遠くなったところで、外道に釣れた小さいイサキを泳がせてみる。だが、さすがにそううまい具合にワラサは食ってくれずに1時間ほどでコマセ釣りに戻る。

上げ潮が効く時間帯だが、今日はあまり潮が効かない。何度かいい感じで餌がとられたりもしたが、その後の本命追釣はなく沖上がりの時間になった。私の釣果は600gのマダイ(♂)1枚、1kgのイシダイ(♀)1枚、小型イサキ4尾(塩焼きでうまかった^^;)、マルソーダ2本(根魚の餌用にキープ^^;)。船中釣果は0-6枚(6人9枚)だった。今の時期としては、まずまずの釣果ではないだろうか。

お盆も過ぎ、これから秋鯛の本格シーズンに突入する。松輪瀬ではイナダ交じりのタイ狙い、ワラサが回遊してくればワラサ狙いでの出船になる。マダイをメインにした五目釣りが楽しめる季節、しかもサイズはグルメサイズの800g前後が中心となるので「楽しく釣って美味しく食べる」釣りファンにはうってつけじゃないだろか。

なんか、編集部に送る原稿みたいな書き方になってもうた^^;;。ま、いっか。

左の写真が本日の釣果です(^^)


2001/8/15 Yasuhiro Ii

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