マダイ向けのシャクリはやっぱ難しい、久里浜沖のウィリーシャクリ

 もともとウィリー釣りはハナダイに効果的な釣法なんですが、コマセに反応する魚であればなんでもOKというのもまたウィリーシャクリの特徴。ただし、魚によってウィリーに与える動き、すなわちシャクリ方を変えるのが大きなポイントになります。1月3日の野毛屋に釣行。ハナダイの反応がなかったため、マダイ中心に狙いました。久里浜沖の70mダチで開始。

 コマセへの反応が高いハナダイの場合は底から10m以上誘い上げます、マダイでも中層に反応があるときは高めを探ります。が、マダイ狙いの基本は底、この底でいかにコマセを撒いて、ウィリーに動きを与えるかが今日のポイント。開始してしばらくすると、イシダイが上がりはじめます。これは冬の一時期に数がまとまる魚。小気味よい引きをみせてくれる嬉しい外道、というかタイ五目という点では立派な本命ですね。

 私にはなっかなかこない。この釣り、しばらく遠ざかると確実に腕落ちます。シャクリのストロークがどうしても大きくなってしまう。秋にハナダイ釣ったときの感触が抜け切れていない。しゃくり幅を短くするとリズムが乱れて今度は肝心の「止め」がきかない。

 そうこうしているうちに、やっとアタリ。キュンキュンと引っ張りながら上がってきたのは800gのイシダイ、とりあえず型をみてひと安心。続けて、カイワリ、小型300gのマダイ^^;、またカイワリ、となんとか形になることができました。船中釣果はマダイ0-1枚、イシダイ0-2枚とこの釣りにしては渋い一日でした。

 で、この日の珍客はヤリイカ。ここのところ、久里浜沖のヤリイカの模様がよくて、マダイ乗合の外道でかなりの数が上がってます。この日の野毛屋でもイカヅノをおろした人はなんと48杯のヤリイカをあげました@_@。イカ乗合よりも釣ってる^^;。これ、実はヤリイカもコマセにつくんですね。移動が早いヤリイカも、アミコマセには足を止めるようです。なので、流し変えをしないシャクリ船でも、イカがどんどんと釣れあがります。

 実はヤリイカが釣れているのは私も知っていて、イカヅノをもってこうと思ったんだけど、余計な色気をだすとろくなことはない、今日はウィリーシャクリに徹しよう、という変な意地をだしてイカヅノはもっていかなかったです。これをものすごく後悔しました^^;。

 仕方ないので、オキアミ(船にあった^^;)を指してヤリイカ狙いのシャクリ開始。イカが抱きついた感触であわせるもなかなか乗らない。さすがにチヌ0.6号の針じゃイカは厳しいよなー、と考えながらひつこく狙うとやっとグィーンと乗りがきました。40cmの良型ヤリイカゲット^^;;。

 と、最後はわけわからん釣りになってしまいましたが、なんだかんだで楽しい一日となりました。本格的にウィリーによるヤリイカ釣りを研究したら面白いかもしれない^^;;。

 もうちょっと水温が下がれば、ハナダイの反応もよくなってアグレッシブなウィリーシャクリが楽しめると思います。3月くらいにはクロダイもターゲットに加わりますが、クロダイ用のシャクリ方がマダイに負けず劣らずのショートストロークシャクリです。その後はマダイも上がってくるので、ハナダイ、マダイ、クロダイ狙いとなるはずです。ターゲットは季節により若干変化しますが、周年楽しめるのが野毛屋のウィリーシャクリの特徴、近いうちにまた行かねば。

2002.02.23 Yasuhiro Ii

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