モダンなショウサイフグ釣りマスターへの道  2006/07/02, 07/08   金沢八景/野毛屋

前回のふぐ釣りレポートの最後に書いたように、 ふぐ釣りの追試(笑)。どうも、健太郎船長の目には、私の使っていたFリチャーズの竿が柔らかすぎるように映ったようです。まあ、キス竿の胴の乗り方なんで、ぶっといショウサイフグをごぼう抜きにするのは確かにちょと向いてないとは思う^^;。

 で、「オリジナルロッドのプロトがあるから、それ使ってみてよ」というんで、今回は竿を借りました。このオリジナルロッド、Misakiで発売している、黒川健太郎船長プロデュースの東京湾フグ専用竿、その名も「健流」。これまで比較的マイナーであったため、専用竿がほとんどなかった東京湾カットウフグの決定版という自身を持って送り出された一本です。

というわけで、今日は竿を借りました(^^)。

左写真: Maniasというのは三崎のブランドサフィックス。1.65mのワンピースモデル。ショウサイはこちら

 この日は野毛屋フグ船のアイドル、ハルちゃんが乗船。空いてる席札とったら、偶然ハルちゃんの隣でした。これはがんばらナイト。

 しかしこの日はあいにくの悪天候。朝方こそ凪は良かったものの、どんどん南風が強まり、船はどったんばったん。

左写真: 健流ふぐ竿は、トリガグリップのベイトモデル。バットの飾り巻きも凝っています。左はプロトタイプで、「本番用の竿はもっとカッコいい」そうです(^^)。

 午後に入ると20m/sくらいの強風、もう早上がりか、と思ったけど、なんとか時間近くまで風を避けて粘って終了。

 フグの食いもそれほど良くはなく、わたしゃ7尾。隣のハルちゃんは、にこにこしながらずーっと集中して7尾。恐れ入りました…^^;;。

まだちょっとクラシックスタイルなフグ釣りをしているみたい、リトライしないとダメかな…。

左写真: この日の釣果。海が悪かったんで、船の上で捌くの辛くて、丸ごとお持ち帰りしました。


 そして翌週に土曜日。今日はワールドカップもない日。天気は上々。

 松輪が船止めなんで、俊之船長のイサキ船は休業。というわけで、船が一隻あまっていたので、人気のフグ船を2隻に分けて出発、私が乗ったのは俊之船長船で、左舷3人とがらがら^^;;。

 出船前に健太郎船長から、モダンなふぐ釣りへのアドバイスをもらってGo。

 先週はうるさかったシコイワシも、今日はまったく姿を見せないです。ぽつぽつとフグが上がって、おまけに型も良いです。

左写真: 好調に数が伸びます。大きいのは30cmオーバー。

 この日はクラシックなふぐ用の竿、フグスペシャル21を使用。専用竿がなかった昔では、異色の竿でした。21世紀釣具店は、いまどこにあるかわからないので、この竿も入手不可能です。

 で、わたしの釣り方のどこがモダンでないか(今の釣り方にあってないか)というのは、ひとつは落とし込み。落とし込みが早すぎるそうです。オモリの自由落下でストンと落とすのではなく、テンションをかけつつゆっくり落とすのが今風。

左写真: 21世紀オリジナルロッド フグスペシャル21

さて、この日はトウチュウのAPCなど釣りメディアでの活躍はご存知の方も多い、加藤義司さんも乗船。釣り教室のコーチだそうです。野毛屋ではけっこう加藤さんにお会いします。取材ではないので、加藤さんも俊之船長の船でのんびりムード。

 で、その加藤さんの教室の生徒さんにびっくり外道が。
なんと、ホシガレイ(船上ではマツカワということになっていたけど)。幻のウルトラスーパー美味魚です。これはうらやましすぎる。しかし、ホシガレイは名前は聞いていたけど、見たことないのでぜんぜんわかんなかった。

左写真: 幻のホシガレイのうらっかわ

たまに混じってくるのがアカメ。これはトラフグと同様に、2キロ以上に成長するフグなので、小型はリリース。

左写真: アカメフグの小型、通称あかちゃん^^。この子は写真撮影後にリリースしました。

で、定番のイイダコも混じってきます。さらにイカも。こいつは、マルイカではなくて、ジンドウイカ。通称、ヒイカと呼ばれている小型のイカです。

話は代わるけど、このヒイカはたくさん網に入ることがあるようです。だったら専門に狙おうと試しに狙ってみた船長がいるんですが、その時は失敗。なんか釣り方が見つかれば、新しい看板になる可能性はなきにしもあらず、というとこでしょうか。

左写真: リアルなジンドウイカ。マルイカとは色素胞が異なるのがわかると思います。ちなみに沼津でいってるジンドウイカは、マルイカのことですので、混同なきよう。

 俊之船長は、アンカーを入れて船を固定すると、取り出したのは手バネ竿^^;。なんでも、じいちゃん(すでに亡くなられた忠治船長)の頃から使われている竿だそうです。まさに、ウルトラクラシックスタイル^^;。

  釣れるのかなと思ってみていたら、いきなり30cm級をスコーンと釣り上げてしまった。「手バネでフグ釣るのって8年ぶりくらいじゃないかな」、と笑ってた。

左写真: 手バネでしゃくる俊之船長。道糸はナイロンです。

 さて、フグ乗合の本船、健太郎船長のほうも好調に釣れている様子。こっちもアンカーを入れて、舳先で健太郎船長が竿をだしているのが見えます。

左写真: 舳先で竿を出しているのが健太郎船長。この場所は海に落ちやすいので、良い子は真似しないでください(^^)。

 そして私のモダン化の課題のもうひとつは、アタリを目でとること。秋はやってたんだけど、初夏はこれやんなくて、完全なタイム釣りにしてました。

 餌をゆっくり落とす、糸を張り気味にすると、なるほど確かにアタリがでるケースがわかります。

 モダンなふぐ釣り、もうちょっと練習すれば、もうちょっと釣れるようになりそうです。

 というわけで、きょうの釣果は14尾と型がよかったこともあり、十分な釣果。トップは両船ともに31尾。これで第一段階は終了かな^^;。まだ続きます。

左写真:この日の釣果、型が揃ってますが、♀の割合が多かった。

 

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