地道な努力が花開いた?親子deエンジョイフィッシング大盛況

剣崎・棒面丸 2007/10/28(Sun)

  5月から始まった業界コラボ企画、親子deエンジョィフィッシングも、はや第8回。 シケで2回中止になっているので、実質的には6回目。

 今回は私は休み番だったんだけど、半月ほど前に事務局から連絡もらった。「申し込み者が多くて、船を増やして対応した。講師が足りないので、出きれば手伝ったくれないか?」という内容。そりゃ喜ばしいことだ。開始当初はなかなか人数が集まらなくて、スタッフも協力メーカーやメディアも冷や冷やしてた。それが、地道な広報活動と、確実な実績をあげたことで、注目度が高まったのだと思う。講師が足りない?それなら喜んで手伝いましょ!

左写真: 江奈ヴィレッジの前で事前説明。説明しているのは事務局リーダーの林さん。

 しかし、開催を前にして、ひとつ不安が発生。なんと、2日前の金曜日に季節外れの台風ができちゃった。金曜の予報では、土曜の昼から夜にかけて関東地方の近くを通過。日曜は台風が通り過ぎるけど、吹き返しが心配。こりゃ判断が難しい。

 けっきょく、前日土曜日の午前中まで判断を延ばした。その結果は「1時間遅らせて開始」だ。その連絡がきたときは、私は下田にいたんだけど海は大荒れでワラサ釣りは早上がり。こんなんで明日だいじょうぶか?という不安はあったけど、そこはプロの漁師の目、予想通りのピーカン、べた凪になったのには感心した。

左写真: 恒例のゴミ拾い。今回は人数が多いんで、たくさん拾えましたよ。誰一人嫌な顔せずに、ゴミを拾っている姿にはちょっと感動。

 さて、当日はもう暑いくらい。長袖脱いで、Tシャツでも汗がでる。おまけに海は静か。最高のコンディションだ。

 船は当初予定していた棒面丸、一義丸の他に、伝五郎丸が応援して3隻の大型船。これに75人が分乗して出発。ポイントはもちろん、下浦沖。この時期のマダイ、イナダの五目釣りのベストポイント。

 さて、ライトタックル五目、ふつうは上から棚を取るのだけど、この日は慣れない人ばかり、初めてリールを触る人もいる。下から取った方がコマセワークもやりやすいし、基本テクニックが学べるということで、今日は底から棚取り作戦。これが正解でした。

左写真: 初めての魚、初めてのイナダを釣り上げてにっこり。良い笑顔ですね、この時の気持ちを忘れないでね!

 最初は慣れないせいもあり、オマツリ多発。これはしょうがない、講師が手分けしてサポートするので問題ナッシング。すぐにアタリが出始めた。棚は底から5m、棚に合わせると穂先がクッと小さく揺れて、次の瞬間にズドン!イナダです。

 この日は、イナダが釣れてくれればライトタックルで強い引きを楽しめる、と期待してたのだけど、その期待通りの展開には、わたしも正直びっくり。シケの後のせいか、潮がいい感じで動いているせいか、イナダはゴキゲン中飛車だ。

 平ソーダやサバ、さらにかカンパチまで顔をだしてきた。こりゃいいぞー。

左写真: でた!カンパチ。お父さんはイナダ、これぞ文字通り、親子deエンジョィフィッシング。

 そして、しばらくすると潮が止まって食いが落ちた。これも教材なんすね。子供らに、潮について教えることができた。海には潮の満ち引きがあること、潮の動きが魚の活動に影響すること、そして今は潮が動いていないこと、潮が動いていないせいで道糸がまっすぐ降りていくこと、隣とからむのも潮が動いているからだということ、いろんな釣りのエッセンスを実例で説明できます。

 さて、昼をまわるとまた潮が動いてきた。魚が食いだした。シマノさんが貸してくれた探見丸にも、大きな魚影が映るようになってきた。こうなると魚は釣れます。

 びっくり外道のアマダイも登場。そして、30cm近くの良型ハナダイが連発。こんなに釣れるとは、シンジテマシターなんていえない、やっぱりシンジラレナーイの方が適切だろう。

左写真: キロオーバーの見事なアマダイ。水深37mでこのサイズがくるとは…さすがにびっくり。釣り人の笑顔がいいですよね。輝く表情ってのは、こういう顔を言うのでしょう。

下写真: イナダやサバの引きは、ライトロッドを使えば御覧のように強烈な引きになります。大人換算すればワラサ釣ってるのと同じくらいでしょう・

 

 上の写真のように、ライトロッドが満月になって、子供らは新健な顔つきでリールを巻いてます。こりゃ大人でも面白い引きだよね。わたしも竿だしたくなったけど、そこは大人だから我慢(笑)。

 ハナダイとイナダの一荷や、イナダとサバの一荷なんてこともあったけど、カメラが調子悪くて一部の写真がダメになっちゃいました。ハナダイの写真とらせてくれた人たち、ごめんなさい_o_。

 そんなこんなで、明るく楽しい親子釣り教室になりました。私がみた範囲では、釣った魚の種類はイナダやハナダイ、ヒラソウダ、マサバ、ゴマサバ、カンパチ、アマダイ、トラギス、ガンゾウビラメ、小型マダイ、かな。

 2時になって、まだ反応バリバリだったけど、後髪を引かれる思いで沖上がり。

左写真: マサバです。このサバが美味しいんですよね。ライトタックルだと、びっくりするくらい引きも強いです。

 さて、帰ってからは恒例の、料理教室。今日の講師は、事務局の林さん。魚のおろし方を実演して、料理方法も教えてくれます。

 みんな真剣な顔で聞いてました。お母さんからは質問も飛んでいた。ちなみに、料理方法では、サバのヅケ(醤油と味醂に刺身を30分つけてから食べる)と、刺身で残ったイナダのフライを紹介してましたが、この料理を紹介するのは、さすがに魚をよく知っています。

左写真: 料理教室は大人気。

 今日一番よかったのは、天気が良くってベストなコンディションで出船できたこと。二番目に良かったのは魚のゴキゲンが良かったことかな。最後は集合写真を撮って解散となりました。

 参加者のみなさん、スタッフのみなさん、お疲れ様でした。あと2回の教室も、こんな良い日になることを期待しています。

ブログ版はこちら→ http://blog.goo.ne.jp/deep-runner/e/a8044eca475ded3a0a907bc3dc758851

左写真: 棒面丸と一義丸。この他に伝五郎丸も出動。大型船が揃うのも松輪港の強みです。

 

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